ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

軍事絵葉書-昭和12年徳縣②

昨日に続いて、袖山画の軍事郵便絵葉書を紹介します。「昭一二・一一・二〇」「徳縣 支那人ノ魚釣」と書かれています。静かな水面に糸を垂れて魚釣りをしている支那人2人が描かれています。二人の足元にはバケツのような容器が置かれています。 この絵葉書…

軍事絵葉書-昭和12年徳縣城の風景

地元の方から提供いただいた昔の絵葉書を集めたアルバムの中に、何種類かの軍事絵葉書が収められていました。それらのうち、これまでに軍隊生活漫画の絵葉書などを紹介してきましたが、今日は支那の風景を描いた絵葉書の一枚を紹介します。 「徳縣城」「昭一…

道徳かるた-国旗をあげよう

道徳かるたを連続して紹介してきましたが、それらは、道徳心の基盤となっている、郷土の歴史、文化、自然を題材とした札でした。今日紹介するのは、国旗に関する札で、祝日には国旗をあげようというものです。 今では少なくなったような感じがしますが、以前…

道徳カルタ-農業の大切さも

昭和57年(1982)、社町が町民から募集してつくった道徳カルタを紹介してきていますが、今日は農業を題材にした札を紹介します。 この道徳カルタは道徳心を高める都市宣言を行った社町が運動として推進するために道徳心やマナー向上を目指して標語を募…

道徳かるた-三草山も題材に

社町が昭和57年(1982)につくって、町民に親しまれた「道徳かるた」。道徳心やマナー向上の標語を町民から募集して読み札にしたものですが、その中に郷土の歴史や文化、自然なども入っています。ふるさとを愛する心をそうした歴史や伝統、文化、自然…

道徳かるた-播州清水寺も読み札に

社町時代の昭和57年(1982)、町民からの応募で「道徳かるた」の読み札がつくられました。その中には郷土の歴史や文化を謳ったものも選ばれており、子ども達が自然にそうしたものを知るように工夫されています。 今日は清水寺(加東市平木)を題材にし…

道徳かるた-赤穂義士の札も

郷土の歴史や文化、伝統を題材に取り上げて町民の応募でつくられた社町の道徳カルタ(昭和57年)。今日は加東市家原にある観音寺の赤穂義士の墓(墓標)の札を紹介します。 「や 社(やしろ)にも その名を残す 義士(ぎし)の墓」 の読み札と、墓に参る子…

道徳カルタ-佐保神社の秋祭り

社町時代につくられた「道徳かるた」には、郷土の文化や歴史を読みこんだ札があります。今日紹介する札もその一つで、佐保神社(加東市社)の秋祭りが題材になっています。勇壮な太鼓屋台の練りで知られるこの祭りは毎年多くの人出で賑わいます。屋台は社地…

道徳かるた-朝光寺、鬼追踊

道徳かるたの紹介を続けます。今日は加東遺産にも選ばれている朝光寺(加東市畑)を題材にしたかるたです。わが家の子ども達もこの読み札はよく口ずさんでいたことを覚えています。 朝光寺は本堂が国宝、鐘楼が重要文化財、多宝塔が県指定文化財、そして毎年…

道徳かるた-住吉神社の神事舞も

合併前の社町時代につくられ、子ども達が親しんだ道徳カルタ。昨日はそのうち、「孝女ふさ」を題材にしたものを紹介しましたが、カルタにはふるさとの伝統文化も取り上げられており、今日は、上鴨川住吉神社の神事舞のカルタを紹介します。 上鴨川住吉神社は…

道徳カルタ-道徳心を高める社町の取り組み

家の中を片付けていると、懐かしいものが出てきました。「道徳カルタ」です。4人の子どもたちが毎年正月になると札を取り合って練習していました。社町の大会があるので子ども会で組を組んで出場するのです。 かるたには、住民から募集された標語が読み札に…

赤穂浪士の絵葉書-刃傷松の廊下

軍隊絵葉書を紹介していますが、同じアルバムに赤穂浪士の絵葉書があります。白黒印刷で刃傷松の廊下から討ち入りまでの各場面が描かれています。 表は切手欄には船の碇の絵が描かれており、CARTE POSTALE KOBE AKANISHIと印刷され…

軍事郵便絵葉書-昭和12年

地元の方から提供いただいた古い絵葉書の一部、軍事関係の絵葉書を紹介していますが、漫画、写真、絵画などさまざまな軍事絵葉書があります。 今日紹介するのは「滄縣」「昭一二・一一・三」「袖山画」のサインが入った絵葉書で、袖山画のシリーズの一枚です…

軍隊漫画絵葉書-陸戦隊

軍隊漫画絵葉書の中に、壁にあいた穴から突入する日本軍のようすが描かれたものがありました。隅に「5」の数字が印刷されており、セットの5枚目なのでしょうか。陸戦隊といえば、昭和7年(1932)に起きた上海事変での海軍陸戦隊の戦闘が出てきますが…

軍隊漫画絵葉書-雪の進軍

今日も軍隊漫画絵葉書を紹介します。東京武揚堂発行の軍隊漫画絵葉書の一枚ですが、満州で匪賊と戦う日本軍の雪中行軍のようすが描かれています。漫画という表現方法は不思議なもので、写真以上に的確にテーマを表現できるし、強く印象づけることができます…

軍事絵葉書-寺内部隊発行

今日紹介する軍事絵葉書は、表に軍事郵便と書かれた郵便はがきで、中央に「寺内部隊発行」と印刷されています。そして下端に大日本印刷株式会社印刷と印刷所が小さなポイントで印刷されています。 絵は「露営之夢」と題され、防寒着の4人の兵隊が最前線で露…

軍事絵葉書-和田三造が描いた野戦病院

再び軍事絵葉書を紹介します。軍隊漫画絵葉書とはちがうシリーズで、朝日新聞のマークが印刷された絵葉書がありました。 絵は野戦病院のようすを描いたものです。「野戦病院 和田三造 写」とあります。和田三造は兵庫県出身(生野町生)で、「南風」で第1回…

軍事絵葉書-神戸の慰問袋づくり

ここのところずっと軍隊漫画絵葉書を紹介しています。これは地元の方から提供していただいた昔の絵葉書集の中にあったもので、昭和10年代の軍事関係文書を紹介してきたこの歴史ブログとしては、戦地における兵士の生活を描いたこの絵葉書をぜひ紹介したい…

軍隊漫画絵葉書⑦

今日紹介する軍隊漫画絵葉書は、戦車の戦闘シーンが描かれています。以前にこの歴史ブログで当時の日本軍の戦車の写真を紹介しましたが、叔父が戦車部隊にいて、タンクと呼んでいろいろ話してくれたことをよく覚えています。その写真の戦車と同じ形の戦車が…

軍隊漫画絵葉書⑥

昨日は満州国に関係する絵葉書を紹介しましたが、今日はその「建国祭」のようすを描いた絵葉書を紹介します。 満州国は1932年(昭和7)3月1日、建国が宣言され、清朝最後の皇帝溥儀が執政に就きました。建国祭は3月の上旬に行われたものでしょう。 …

軍隊漫画絵葉書⑤

引き続き、軍隊生活漫画絵葉書を紹介します。 今日は、満州国での日満親善がテーマです。満州国は1932年(昭和7)に建国され、1945年まであった国です。五族和協和を建国の理念として、満州族、日本人、漢民族、蒙古人、朝鮮人の5つの民族が協力し…

軍隊漫画絵葉書④

今日も軍隊漫画絵葉書を紹介します。今日は満州の荒野で沈む赤い夕日に照らされながら戦死した勇士を葬る場面を描いた絵葉書です。 軍歌「戦友」の歌詞の一節「ここはお国を何百里 はなれて遠き満洲の 赤いい夕日に照らされて 友は野末の石の下」が浮かんで…

軍隊漫画絵葉書③

2回にわたって軍隊絵葉書を紹介してきましたが、もう少し正確に言うと、軍隊漫画絵葉書でしょうか。 今日紹介するのは大陸へ渡る船の甲板上のシーンです。甲板に11人の兵士が描かれており、船酔いに苦しむ友をいたわる兵士、祖国が遠ざかるなか歌を口ずさ…

軍隊絵はがき②

昨日に続いて軍隊絵はがきを紹介します。絵はがきの発行元は「東京武揚堂」とあります。この武揚堂は明治時代創業の軍隊用図書などを出版していた会社のようです。 今日の絵はがきは、陣中風景の一つで、散髪と入浴の風景が描かれています。中国人の理髪屋さ…

軍隊生活の絵葉書

この歴史ブログでは、昭和10年代の軍事関係文書を紹介してきましたが、その中に戦地の兵士への慰問袋に関する文書もありました。 そんな当時の軍隊生活を描いた絵はがきがあったと提供をうけました。遠く祖国を離れた満州で、銃後を守る郷土から届いた慰問…

昭和4年-区長の視察旅行(大阪京都)

昭和4年(1929)の1月、区長の視察旅行の案内通知が社区事務所(現、加東市社)の「雑書綴」に綴じられています。社町長から各区長宛に出されたもので、行先は大阪、京都になっています。茨木でウドの栽培を視察して京都では御大典の式場見学という行…

昭和10年-満期退営兵奉告祭挙行ニ関スル件

社町社区事務所の「往復文書綴」昭和9~10年の中に、軍隊を退営した郷土出身兵の満期退営を祝い、駅での出迎え、そして佐保神社での奉告祭の案内通知が綴じられています。 こうして無事帰郷された兵士を町民一同が喜びと感謝の気持ちで迎えていたんですね…

昭和7年-卒業式の案内

3月は小、中学校の卒業式のシーズンです。学校から案内をいただきますが、戦前、昭和7年(1932)の社小学校の卒業式の案内が社区の雑書綴に綴じてあったので紹介します。文体は候文ですが内容など基本は今もほぼ同じです。 昭和七年三月二十四日 社小…