ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

明治館、忠魂碑への石段

朝のウォーキングコースで、写真の石段を上ります。この石段は、明治館(旧加東郡公会堂)と忠魂碑のある加東市社の市街地の南端の急な崖にあります。その下(南)を下川が流れています。下川には以前、神橋とよばれる石の橋があったのですが、今は鉄製の橋…

秋津住吉神社で伝統の雨乞い「西戸百石踊」

28日(日)、青空から差す日差しがまぶしい加東市秋津の住吉神社境内で、何百年もの伝統を今に伝える「百石踊」が奉納されました。去年から4月29日の「昭和の日」に奉納されることになっていましたが、今年は東条地区で大きな行事が重なっているために…

廻淵の道標-お堂の入口に

加東市廻淵の朝光寺へ向かう道と東条おもちゃ王国へ向かう道と分かれ道の北側の山の中腹にに真新しいお堂があります。27日、おもちゃ王国での迷宮の城のオープン式典の帰りに天気がよかったので寄ってみました。 去年の1月にも来ましたが、お堂の下の古い…

4月28日は秋津百石踊へ

4月28日(日)、午前11時から加東市秋津の住吉神社境内で、この地に古くから伝わる雨乞い踊りの百石踊が奉納されます。 秋津百石踊は、「旱魃の時には住吉神社の神前で踊って雨乞いをせよ」という神功皇后の言葉があったと伝えられている住吉神社の神事…

千鳥川畔の石板-村境の印?

桜から新緑へと、千鳥川畔の景色は一気に変わっていました。加東市社の市街地の北側を西に向かって流れる加古川の支流、千鳥川。社から滝野へと旧175号線が通り、千鳥川には明治橋が架かっています。赤岸の交差点から明治橋に向かい、橋の手前を左折し、…

朝の大池

毎朝歩いていますが、途中に社(加東市社)大池の畔を通ります。このブログでも冬の朝の大池や鯉の姿などを紹介してきましたが、つい先日の冷え込んだ朝、池面には気温と水温の差から湯気が立っていました。 この朝は鯉の姿も見えず、ただ静寂の中で湯気だけ…

名勝闘龍灘の碑

加東市滝野の闘龍灘は加古川の流れをせき止めるように露出した奇岩と全国で一番早い鮎漁の解禁で知られる名勝です。その上滝野側に「闘龍すくえあ」があり、奇岩を展望するポイントになっています。すくえあには高瀬舟の水路を開いた阿江与助の像や水神様を…

播州清水寺の道標

21日(日)、播州清水寺(加東市平木)の桜まつりが開催されました。車で登山道を走っていると、中腹辺りで激しい雨に見舞われました。しかし、山の天気は変わりやすく、山上の駐車場から仁王門をくぐる頃には青空からまぶしい光が差し込んできました。し…

根元に顔を出した妖怪?

わが家の東の玄関の入口にナンキンハゼの木が植わっていますが、その根元に何とも奇妙な顔というか、目を閉じて、腕を組んでいるのか、足を組んでいるのか、頭は三角にとんがっている妖怪の顔のようなものが出ています。 映画で見た岩の妖怪?魔王?いや魔物…

木梨の八幡神社の合社の屋根瓦

昨日のブログで紹介した加東市木梨の八幡神社の屋根の「合社」の文字が刻まれた屋根瓦の写真です。昨日紹介したように木梨地区にあった5つの神社の祠をこの拝殿の中に合祀してあります。

木梨の八幡神社とムクの大木

今月13日(土)に行われた三草ふれあい広場の「ワクワク探検」で、木梨地区の八幡神社を訪れました。国道372号、県道西脇三田線などを走っていても、遠くからよく見えるムクの大木が境内にあり、地元の人の話によれば、昔はもっと枝振りが大きかったよ…

下三草の諏訪八幡神社の手水鉢

13日(土)に行われた三草ワクワク探検(三草ふれあい広場主催)で、以前にこの歴史ブログで紹介した下三草の諏訪八幡神社を見学しました。区長の樹梨林三さんから神社の由来や石造鳥居、古い石灯籠などについて丁寧な説明が行われました。 その八幡神社の…

社の大池の鯉-頭を寄せて早朝会議?

早朝ウォーキングの途中、加東市社の市街地の南にある大池で、鯉数匹がその頭を寄せて大きな口をぱくぱくさせながら泳ぐ姿を見かけます。 だいたい午前6時過ぎから30分頃に大池辺りを歩くことが多いのですが、堤に近いところの静かな水面に波が立っている…

アライグマ侵入の穴-北山庵寺

三草ワクワク探検(13日実施)で加東市木梨の北山の庵寺を見学した折り、庵寺の裏の屋根近くの壁に穴が開いているのを地元の人が見つけました。よく見ると、その穴に通じる板には爪痕がはっきりついていました。アライグマが板壁をよじ登り屋根裏へ侵入し…

木梨-大日如来祠

加東市木梨の北山の庵寺の同じ敷地に大日如来の祠が祀ってありました。三草ふれあい広場のワクワク探検で庵寺を見学したときに教えていただきました。 もとは庵寺の下にあったようですが、圃場整備で移されたとのことです。昔は農家には牛が飼われていました…

千鳥川の亀も花見

13日(土)、加東市上福田地区の三草ふれあい広場主催のワクワク探検(地域の歴史自然探訪)に参加して、木梨地区の千鳥川河畔の桜堤を歩いていると、雲一つない春の陽気に誘われて亀がひなたぼっこがてら散りゆく桜を惜しむように花見をしているようでし…

西垂水の薬師堂の棟札

過日、加東市木梨の千鳥川の河畔の桜道を歩いていたとき、市内の西垂水にお住まいの武部さんから、あなたの先祖の名前が西垂水のお堂の棟札に書いてあったよ、と教えていただきました。その先祖の名は、藤本百之助(介とも書く)という名前です。 この藤本百…

朝日に輝く社中央公園の桜

まだ世の中が動き出していない早朝のウォーキングでは、昼間気づかない身近な自然の姿に出会うことがあります。特にこの季節は朝日の色が濃く感じることがあります。加東市の社中央公園にはまだ若い桜の木が植わっていますが、池の堤の桜にちょうど日の出の…

嬉野でキツネを見た

10日午後、県立嬉野台生涯教育センターのキャンプファイヤー場近くを車で走っていると、林の中からキツネが出てきたのが目に入り、車を止めるとキツネも動きを止めて互いに目が合ったような気がしました。 静かにカメラを向けると、シャッターを押そうとし…

つつじ満開のすぐ脇に道標-やしろの森公園

加東市上久米の県立やしろの森公園の駐車場の近くの道路脇に2本の石柱が寄り添うように立っているのが目に入りました。公園を巡る散策道がありちょうどコバノミツバツツジが満開で春の光に美しく光っていました。 この石柱は道標で、以前にもこの歴史ブログ…

木梨-千鳥川の桜

加東市の桜スポットの一つに千鳥川の桜堤公園がありますが、その上流にも見事な桜堤が続いています。 木梨地区のグラウンドから三草川との合流地点辺りの堤には40年以上経つ桜の木が並び、井堰で貯められた水の面にやわらかな春の光をいっぱいに映し出して…

今年の桜-三草川、桜、三草山

私が好きな桜スポットの一つが加東市上三草のやしろ国際学習塾の前を流れる三草川の桜です。川と桜と三草山が一つの絵となった景色を楽しめます。 この写真は5日(金)に撮ったものです。週末に爆弾低気圧が襲来するというので、今年の桜は見納めになると思…

忠魂碑の台座脇に明治天皇御製

加東市社の明治館(元加東郡公会堂)の広場に旧社町(今の社小学校区)の忠魂碑があります。このブログでも度々紹介をしてきましたが、その碑の台座の脇に石板が置かれています。 苔むしており刻まれている字は読みにくくなっていますが、明治天皇の御製が刻…

今年の桜-372号馬瀬の桜橋

明日は春の低気圧が通過し強い雨風に襲われるという予報を聞き、せっかく見頃となった桜を今のうちに見ておかねばと、まずは国道372号の加東市馬瀬の桜橋の桜を見に行きました。 国道372号を三草山を右に見ながらさらに走ると、馬瀬公民館があります。…

昭和3年-青野ヶ原で飛行大会

昭和3年(1928)、青野ヶ原で計画されていた飛行大会の延期についての通知が当時の社町社(現加東市社)の雑書綴に綴じられていました。 ライト兄弟が初めて飛行機を飛ばしたのが1903年。日本では1910年(明治43年)に徳川大尉が初飛行したこ…

昭和8年-郷土出身兵の町葬 ⑤

末永忠男さんの名前を忠魂碑(加東市社、明治館前の広場)脇の英霊碑の中に見つけました、満支事変の一番最初にその名がありました。郷土兵で最初の戦死だったのでは、と思います。 今日は町葬式場と参列者の配置図を紹介します。 式場の正面と左右は幕で仕…

昭和8年-郷土出身兵の町葬 ④

昭和8年(1933)に執行された郷土兵の町葬について当時の文書を紹介していますが、今日は式順序を紹介します。 故陸軍歩兵伍長末永忠男町葬 式順序 一、一同着席 (午後一時三十分号砲)此ノ間奏楽 一、委員長開式ノ辞 一、祓詞奏上 一、大麻行事 一、…

昭和8年-郷土出身兵の町葬 ③

今日は遺骨出迎の配置を紹介します。写真はその配置図です。 配置図によると、遺骨の進路は、姫路から高岡を経由し、福田橋(加古川に架かる橋)を渡り、社町貝原へと入ります。 鳥居(兵士の出身村)までの沿道には、社小学校生徒が両側に、そして、女子青…

昭和8年-郷土出身兵の町葬 ②

前回に続き、昭和8年(1933)、郷土出身兵の町葬について紹介します。前回紹介した町葬についての役場での協議の結果、次の通り町葬執行計画が決まりました。遺骨の神戸港到着から社小学校での町葬までの詳細が決められています。 町葬執行ノ件 一、遺…