ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

東条川疏水ネットワーク博物館展示池の標識

29日(火)、早朝に夜明けの景色を見ようと思って、加東市社の市街地の東の高台にある、みのり農業協同組合の本店駐車場に行ってみました。 西を望めば、青野原台地に沈もうとしているスーパームーンが光っていました。東を振り返ると、本店ビルの向こうに…

28日の夜明けとスーパームーン

昨日は加東市で眺めた中秋の名月を紹介しましたが、続いて、今日のスーパームーンを紹介します。 県庁からの帰途、三木市と加東市の境、桃坂近くで車を止め、東の空低く、赤く光る満月をねらってシャッターを押しました。 加東市に入って、山国の椿山保育園…

加東市の秋-透明な光

我が家の庭のぶどうが秋の日に透かされています。完熟すると本当に甘くなるぶどうです。 加東市山田錦乾杯まつり会場の空は宇宙にまで澄みわたっています。 やしろ国際学習塾の前の橋の上から望んだ三草川、三草山の写真です。この辺りを東経135度の子午…

地上の秋-銀杏と胡桃

9月に入ってから例年のような暑さはなく、雨や涼しい日が続きました。朝晩は秋祭りの頃のような肌寒さを感じるほどですが、それでもまだ9月です。 早朝に歩いていると、佐保神社の境内にある恵比寿神社の脇の地面に白い光るものが散らばっているのに目が止…

明日は加東で山田錦と日本酒を満喫して下さい

27日(日)、加東市では日本酒を満喫するまつりが開かれます。加東市は、酒米の王様として知られる山田錦の産地です。全国第一位を誇る兵庫県産山田錦の主産地である北播磨の中でも加東市は特A地区の東条地区をはじめ山田錦の生産が盛んに行われています…

私の参考書-「滝野つたえぐさ」(滝野町老人クラブ連合会)

一昨日、「滝野つたえぐさ」第二集を紹介しましたが、今日は第一集を紹介します。 第一集は、平成5年(1993)に発行されています。私は平成17年度に滝野町立滝野東小学校で総合学習を担当し、地域学習を進めるにあたって参考となる図書を探していたと…

私の参考書-「東はりま」(昭和33年刊・兵庫県観光連盟)

今日紹介するのは昭和33年(1958)に発刊された兵庫県観光連盟による「東はりま」(30頁)です。観光シリーズの第5篇として発行され、多くの写真で東はりま(現在の東播磨、北播磨地域)の各市町の観光地が紹介されています。 昭和33年といえば、…

私の参考書-「たきのつたえぐさ」第二集(老人クラブ連合会)

10年前の平成17年度(2005)、教師生活最後となった一年、加東郡滝野町立滝野東小学校に勤務しました。同校では、教務主任、3年~6年生の総合学習を担当し、子供達と一緒に地域学習に取り組みました。3年生はまち探検、4年生は加古川舟運、5年…

私の参考書-「清水寺誌」開創千三百三十年記念法要特別号

平成23年(2011)5月から6月にかけて、この歴史ブログで「赤松氏範の最後」を紹介しましたが、この話は「清水寺誌-開山千三百三十年特別号」に掲載されていたものです。今日はあらためてこの「清水寺誌」を紹介します。 清水寺(加東市平木)は、西…

私の参考書-「日本運送二十年」懐かしい写真も

書棚を探していたらありました、「日本運送二十年」の冊子。先日「三十年史」を紹介しましたが、昭和三十五年に発行された二十年記念のこの冊子もなかなかおもしろい内容になっています。 巻頭は、社長の大橋實次さんと曾野綾子さんの対談が掲載されています…

三木翠山、森月城の絵がある三草小学校

19日(土)、加東市立三草小学校の運動会が行われ、開会式に出席しました。少し早目に学校に着くと、小林校長先生が見せたいものがあるので、と校長室に招かれました。部屋には大きな絵が飾られており、三木翠山の絵ですと紹介されました。以前は体育館に…

私の参考書-「社町歴史遊歩道」(ふるさと研究シリーズ1)

今日紹介するのは20頁の小冊子で、磨崖仏の写真が表紙に掲げられたポケットサイズの「社町歴史遊歩道」紹介本です。 昭和47年(1972)に発刊されたもので、編集は社町中央公民館内の「ふるさと研究会」となっています。「あとがき」には発刊の趣旨な…

私の参考書-「社町・10年のあゆみ」(町勢要覧・1965)

加東市が合併で誕生して10年目を迎えようとしています。10年は一区切りとなりますが、ここに「社町・10年のあゆみ」と題した小冊子があります。この冊子は「町勢要覧・1965」と副題にあるように昭和の大合併で誕生した社町の10年目の姿を写真と…

私の参考書-『私の運送史-日本運送30年』(大橋實次著)

今日紹介する『私の運送史-日本運送30年』の巻頭につぎのような一文が掲げられています。 「昭和八年、大橋實次という三十歳を越えたばかりの青年が、兵庫県の播州地帯の東部中央にある加東郡社町(やしろちょう)の町長に就任した。青年町長はただちに三…

朝日も美しい-早朝の忠魂碑裏で彼岸花

美しい夕日に見とれた翌朝(15日)、日の出の頃にウォーキングで社環状線の松尾交差点近くの大池にさしかかりました。東の空高く朝日に照らされた雲が輝きました。 環状線から路地へと入り、下川に架かる橋(昔は石の神橋だった)を渡って、石段を登りきる…

夕日が美しい-涌羅野から

加東市社の市街地は加古川の河岸段丘の上にあります。この市街地の西に広がる広大な平地を昔から涌羅野(ゆらの)と呼んでいます。そして、市街地の東は広野(ひろの)と呼ばれてきました。涌羅野、広野の地名はいまも地名や寺院、建物などに使われています…

私の参考書-そこが知りたい・語りつぎたい『滝野の歴史』2冊

平成18年度、一年間でしたが、加東郡滝野町立滝野東小学校に勤務しました。3年生から6年生まで4学年の全クラスの総合学習を担当しました。総合学習では校区の歴史調べに取り組みましたが、6年生では、「未来に伝えたい滝野の歴史遺産」と題して校区内…

私の参考書-『加東台地の開発と地域変容』(兵庫教育大学)

兵庫教育大学(加東市下久米)の附属中学校(加東市山国)に勤務していた平成元年(1989)の年末に、岩田一彦先生から一冊の研究報告書をいただきました。それが『加東台地の開発と地域変容-兵庫県社町研究学園年の自然と社会をめぐって-』(昭和63…

私の参考書-『社町商工会史』(社の歴史と産業)

平成18年3月、加東郡3町(社町、滝野町、東条町)が合併し加東市が誕生しました。翌年4月、3町の商工会が合併して加東市商工会が誕生します。昭和35年に設立された社町商工会の46年の歴史をまとめたのが『社町商工会史』(127頁)です。 当時の…

私の参考書-『源平古戦場 播磨三草山』(杜山悠著)

源平合戦の古戦場として知られる三草山(加東市上三草、標高424メートル)。一ノ谷へと向かう義経の軍勢が三草山に陣を張る平資盛の率いる平氏を急襲して破った合戦が三草合戦です。有名な一ノ谷の合戦の前哨戦であったわけですが、1184年の出来事で…

私の参考書-『東播土地改良沿革誌』

今年は東条川疏水が全国疏水百選に選ばれてから10周年にあたります。11月にはこの節目を祝う行事も計画されていますが、東条ダム(鴨川ダム)と用水路網、池、田圃を結ぶ壮大な水のネットワーク、そこに営まれる文化をまとめて疏水文化と呼んでいます。…

私の参考書-『播磨国 御嶽山 清水寺』(堀内和男著』

加東市には清水寺があります(平木)。西国三十三ヶ所霊場の第二十五番札所が清水寺です。ご詠歌は「あはれみや あめねきかどの しなじなに なにをかなみの ここにきよみず」で、小さい頃から耳にし口にしてきた歌です。 市内には多くの道標がありますが、「…

私の参考書ー「鴨川住吉の祭」(桐山宗吉著)

もうすぐ秋祭りのシーズンがやってきます。毎年10月4、5日は上鴨川住吉神社(加東市上鴨川)の秋祭で国の重要無形民俗文化財の神事舞が奉納されます。最近は10月の第1土、日に行われるようになりました。(去年は10月4日が土曜日でした) さて、こ…

私の参考書-「社町史こぼれ話」(吉田省三著)

今日紹介する郷土史の参考書は、「社町史こぼれ話」と題した86頁の小冊子です。郷土史家の吉田省三先生が町史編纂の史料調査で出てきた興味深い史料の紹介を「広報やしろ」に連載されたものを一冊にまとめたもので、全部で82回分が掲載されています。 社…

バッタが目の前に!

2日(水)、加東市の嬉野台地にあるお宅を訪れ、帰ろうとした時、バッタが目の前に現れました。とっさにカメラを構えてシャッターを押しました。それがこの写真です。 実は車のフロントガラスに止まっていたものです。動き出せばすぐ逃げると思ったのですが…

加西市別府交差点の道路元標と道標

3日、用事のために車で加西市へ向かっていると、交差点の信号脇に道標らしき石柱が4本並んでいるのに気がつきました。こんなところにあったかな、とすぐにでも車を降りて見てみたくなりましたが、信号が変わり、発進。帰りに見ることにしました。 場所は加…

私の参考書-『伝承の高瀬舟』(吉田省三著)

吉田省三先生の『伝承の高瀬舟』(106頁)を紹介します。 加古川では、江戸時代から大正時代まで高瀬舟による舟運が栄えました。加東市には川筋の大門や新町、上滝野などの舟運で賑わった町に今も河岸の痕跡が残っています。 社会科教員だった頃には、総…

私の参考書-『北播磨の伝説』(吉田省三 編著)

今日もふるさとの歴史を調べる時に参考になっている本を紹介します。 故吉田省三先生は永年県立高校で教鞭をとられ、また、加古川舟運や三草藩史などの郷土史の研究で大きな業績を残されました。私は昭和40年代半ば、県立社高校で先生の古典の授業を受けま…

私の参考書-『社町史』

私の参考書として、ふるさとの歴史を繙く時に参考にしている本を紹介していますが、今日は『社町史』を紹介します。 昭和30年(1955)3月、社町、福田村、米田村、上福田村、鴨川村の5つの町村が合併し、新しく社町が誕生しました。いわゆる昭和の大…