ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

30年前の環境学習-「環境と人間」をテーマに中学生が一年間追究

海洋プラゴミなど環境問題が深刻になっていますが、今から約30年前の平成元年度(1989)に兵庫教育大学附属中学校の社会科学習で、「環境と人間」をテーマにした探究学習に取り組んでいます。自分なりに問題を発見し、一年かけて探究していく学年の枠…

東条川疏水と鴨川ダムの語り部-ありし日の藤原栄さん

昭和57年頃、創立間もない兵庫教育大学附属中学校の生徒と東条ダム(鴨川ダム)を訪れ、湖畔の食堂を経営する藤原栄さんがダム建設と湖底に沈んだ土井部落の話を聞かせていただきました。 実は加東市民病院で教え子のお父さんと出会い、懐かしい昔話に花が…

昭和59年5月30日山崎断層地震-その日千ヶ峰登山だった

南海トラフ巨大地震はいつ起きてもおかしくないと言われています。私たちの住む播磨においては、山崎断層も同様です。山崎断層は、岡山県から兵庫県播磨地方に約80キロも延びる大きな活断層で、過去に播磨大地震を引き起こしています。 さて、35年前の昭…

上田天神夏まつり

27日(土)、加東市上田地区の天神夏まつりが行われました。上田地区の正覚院の境内に天満宮があり、菅原道真公の自画像が祀られています。石鳥居の脇の石柱には、「御自画像天満宮」と刻まれた石柱が立っており、道真公が九州太宰府に左遷されるときに書…

真夏に涼しげなホテイアオイの花

梅雨が明け、真夏の青空とまぶしい日射しが到来しました。ホテイアオイの花がまた咲きました。真夏の日を浴びてまぶしく光っています。大甕で増えた株をバケツに移していたらその株に咲きました。庭にに突き出したベランダに置くと、なんとも涼しげな感じに…

御大神宮さんの由来-小さな町内会が守り続ける小祠と祭

7月25日は私たちの住まいする加東市社の田街筋の町内会、中田町(なかたまち)町内会がお祀りしている御大神宮さんのお祭り日です。先日は、御大神宮さんの祠の玉垣に刻まれた町内会の歴史をこのブログで紹介しましたが、今日は、御大神宮さんの由来を再…

昭和57年の長崎大水害-その日の兵教大附属中1期生キャンプ

昭和57年7月の末、夏休みに入ったばかりの頃ですが、長崎市が大雨に見舞われ、長崎大水害とよばれる大きな災害がありました。有名な石造りの眼鏡橋も流されたと記憶しています。 よく憶えているのは、その日、兵庫教育大学附属中学校の1年生が敷地の未整…

御大神宮さんの掃除-刻まれた町内の歴史

23日(火)の朝、町内会の当番隣保の2人で佐保神社境内にある御大神宮さんの祠の掃除をしました。25日がお祭りにあたり、その前に草引きや枯葉の掃除をというものでした。 御大神宮さんはこの歴史ブログでも紹介したことがありますが、元は田町筋(たま…

湖底に沈んだ土井部落を語る-東条(鴨川)ダム建設の由来

昭和57年(1982)、兵庫教育大学附属中学校の生徒らと東条(鴨川)ダムの見学・調査に訪れた時、湖畔の食堂を経営し、ダム建設と湖底に沈んだ土井部落の立ち退きの由来を語る藤原栄さんとお出会いしました。 藤原さんとは、その前年にお出会いし、いろ…

昭和57年-兵庫教育大附属中1年生75名の第1回体育大会

今から37年前の昭和57年(1982)の秋、その年の4月に第1期生を74名の生徒が入学した兵庫教育大学附属中学校の体育大会が行われました。 3クラス。赤、黄、青の対抗戦も第1回からでした。テントも観客席もありません。用具の出し入れも全部自分…

クマゼミの羽化-今年も出ました

20日(土)夜、帰宅して玄関に入ろうとした時、門柱にクマゼミがしがみついて羽化しているのが目に飛び込んできました。近づくと、反対側でもう一匹も。毎年、定番になっている門柱羽化ですが、今年は長い梅雨ですっかり忘れてしまっていました。 ひょっと…

昭和50年代末-東条ダムと曽根サイフォンを巡る

先日は県立社高校生活科学科の生徒と東条川疏水の各施設を巡りました。その様子はこのブログで紹介しましたが、今から40年近く前、創立間もない頃の兵庫教育附属中の生徒と東条ダムと曽根サイフォンなどの施設を巡ったときの写真を紹介します。社会科の地…

夢二の少年山荘

18日(木)、やしろ歴史民俗研究会の移動研修で岡山県方面を訪れ、備前焼や刀剣、池田藩ゆかりの曹源寺、そして竹久夢二の生家などを見学しました。 中でも竹久夢二の生家、少年山荘では、夢二の育った岡山県邑久の自然や家の環境、そして、東京に建てられ…

甕にホテイアオイの花

庭の甕に浮かんでいるホテイアオイに花が次々と咲いています。5月にホームセンターで買ってきたホテイアオイの株がメダカの水槽や鉢、甕で順調に育ち、株が増えていました。特に大甕のホテイアオイは元気がよく、花を咲かせています。茎がすうっと伸びたか…

梅雨の晴れ間の神社の景色ー松沢八幡神社と佐保神社

日照時間が少ない今年の梅雨。その晴れ間の昨日の午後、加東市松沢の県道沿いにある八幡神社前で待ち合わせをしました。待つ間に神社に参拝し、涼しい拝殿で静かな時間を過ごしました。境内はきれいに清掃されており、相撲場もありました。何年か前に子供相…

東条湖面からの風景-堰堤、滝、岩など

東条川疏水の起点となっている鴨川ダム湖(東条湖)巡る屋形船から見る景色は、産みから遠く離れた北播磨のものとは思えない別世界のようでした。 社高校生活科学科の生徒と一緒に東条川疏水の各施設を巡る最初の体験が東条湖の遊覧船でした。船底の平らな高…

平池の水面に映える夏まつりの光り

14日(日)、加東市の夏まつりの到来を告げる平池まつりが行われました。37回を数える今年は、梅雨の最中に行われ、午後遅くから雨が降り出しました。 会場の脇のハス池には雨水を集めた大きなハスの葉、雨傘を開いてこども園の園児の演奏を見る人たちの…

鴨川ダムの監査廊-剥き出しのコンクリートにダム堤体の底部の圧を感じる

昨日に続いて、社高校生活科学科の生徒と巡った東条川疏水のうち、鴨川ダムの堤体内部の監査廊を見学した時のことを紹介します。 鴨川ダム(東条ダム)は、占領下、食糧増産のために鴨川を堰き止めて造られたダムで、戦後国営で建設された第一号のコンクリー…

東条川疏水-日本最長の曽根サイフォン

社高校生活科学課の生徒と東条川疏水を巡った時に見た、曽根サイフォンを紹介します。 嬉野台地の東南端にある安政池から東福寺への急坂を下り、平地に出ると、目の前に広がる田圃の向こうに一本の巨大なパイプが延びている光景が目に飛び込んできました。 …

梅雨空の三草山とアオサギ

毎日雨が続いています。空はどんよりとして灰色の雲に覆われていますが、地上は緑が一面に広がっています。雨は緑に吸収され、田圃も山も緑一色です。加東市上三草のやしろ国際学習塾の前を流れる三草川の畔から北東には、源平の古戦場で知られる三草山のど…

鴨川ダムの景色-東条川疏水の起点

今日も社高校生とともに訪れた「東条川疏水を巡る旅」のうち、鴨川ダムの景色を紹介します。 7月5日(金)に生活科学科の15名の生徒と一緒に鴨川ダムを見学しました。戦後、食糧増産のためにこの地、東条川に注ぐ鴨川をせき止めてダムが建設されました。…

東条川疏水-六ヶ井堰円筒分水の驚異

5日(金)の午後、社高校生活科学科の生徒と一緒に東条川疏水を巡るツアーに同行しましたが、生徒らは、ダムや水路、サイフォンなどの巨大な水利施設に驚きの様子でした。中でも小野市住吉町にある六ヶ井堰円筒分水施設を見学した時には、巨大なコンクリー…

東条湖上から見た滝の正体-大川瀬からの水

先日訪れた東条湖(鴨川ダムによってできた湖)の湖上遊覧船舟から見た滝をあらためて紹介します。遊覧船で湖の奥に進んでいくと、突然、緑の山の中から白い水しぶきをあげて流れ落ちる滝が目に飛び込んできました。 この滝は、満水より水位が下がっている今…

平池の大賀ハス

6日(土)に加東市東古瀬の平池公園に寄ってみました。観光バスが一台着いていました。目当ての大賀ハスの咲く池の辺りにはカメラを構える人や静かに眺める人の姿が見られました。 もうピークは過ぎたのか、咲いている花は多くありませんでしたが、今年も二…

『お國じまん』の中の加東⑪-滝野町の景勝五峰山光明寺

『お國自慢』(昭和27年、兵庫県町村会)に掲載されている加東郡各町村のお国自慢を紹介してきましたが、加東郡滝野町(現加東市)には、光明寺が紹介されています。写真は、山上の塔頭寺院の一つ、大慈院のものです。 解説には、法道仙人によって創建され…

東条川疏水を巡る-社高校生活科学科の生徒と共に

5日(金)、東条川疏水ネットワーク博物館が県立社高校生活科学科に呼びかけ、東条川疏水を巡る見学学習を行いました。この取り組みに同行し、あらためて東条川疏水の雄大な水の道と流域の自然や文化の魅力を体感することができました。 午後、県立社高校を…

『お國自慢』の中の加東➉-奇岩の闘龍灘

今日も『お國自慢』(昭和27年、兵庫県町村会)の中に紹介されている加東郡滝野町の頁を紹介します。 このブログでも度々紹介し、滝野の地名の由来にもなっている滝野の滝すなわち闘龍灘が挙げられています。その短い紹介文は次の通りです。 水源を丹波路…

『お國自慢』の中の加東⑨-社町の佐保神社祭礼風景

昭和27年(1952)、兵庫県町村会が発行した『お國自慢』の加東郡社町の頁に「絢爛豪華-佐保神社の祭礼」が紹介されています。 佐保神社は加東市社にある神社で、社(やしろ)の町名の元になったとされ、江戸時代、明治初期には佐保社村と呼ばれていま…

『お國自慢』の中の加東⑧ー初代国会議員、高瀬藤次郎(上福田村)

昭和27年(1952)に兵庫県町村会が出版した『お國自慢』の加東郡上福田村の頁には、明治時代に活躍した政治家、高瀬藤次郎が大きく取り上げられています。 高瀬藤次郎は、天保9年(1838)加東郡上福田村吉馬(現加東市吉馬)生まれで、大庄屋を務…

田圃の中のアオサギとシラサギ

先日、雨の合間に田圃の水を見に行きました。順調に育つ稲の緑が日に日に広がっています。その中に真っ白なシラサギがすくっと立ってエサを探していました。アオサギもいます。 しばらく見ていると、田圃の中を歩いては、くちばしを田の中に伸ばしてエサを食…