ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

明治26年発行の尋常小学校生徒用修身書巻四からー仁徳天皇の「民のかまど」の話

先日、仁徳天皇陵の調査が行われると新聞に報じられていました。仁徳陵はじめ古墳群「百舌鳥・古市古墳群」は、世界遺産にも登録されています。古墳公園の施設でVRで空中から見て、その巨大さに改めて驚きました。 さて、仁徳天皇といえば、「民のかまど」…

明治26年発行の修身教科書(巻二)よりー第十課「博愛」

市内の旧家に保管されていた明治時代の修身教科書を紹介していますが、時折り手に取って読んでいると、実際に使用されたものだけに当時の子供達はどう読み、先生はどう指導したのかなどと想像してしまいます。徳目を具体的な逸話などで端的に示していること…

今年のクルミもほぼ終わりました

今年のクルミはほぼ終わりました。50個にはいかなかったので、去年に比べると少なく寂しい感じでした。柿の生りも少なく、実り豊かな秋を満喫とはいきません。今にも落ちてきそうなクルミを見上げながら、しみじみと秋を思う夕方でした。

明治26年発行の尋常小学校生徒用修身書巻二からー第十七課「報恩」

今日も明治26年発行の尋常小学校生徒用修身書巻二から第十七課「報恩」を紹介します。「恩に報いる」ことの大切さを教えています。昔から、この反対を「恩知らず」といって恥ずかしいこととしてきました。また、「鶴の恩返し」は誰でも知っている話でした…

明治26年発行の尋常小学校生徒用修身書巻二からー第二十課「國法」

昨日、修身書の「公益」を紹介しました。午後、庭の草引きをしようとして、ふと思い出したのが、「公益」の挿絵でした。道を繕う少年の挿絵です。そうだった、まず家の横の路地の草引きからやろう、と。きっと修身で学んだ子供達もそうした経験を積んでいっ…

明治26年発行の尋常小学校生徒用修身書巻二からー第十四課「公益」

昨日に続いて、明治26年発行の尋常小学校生徒用修身書巻二からー第十四課「公益」を紹介します。 さて、「公益」とは、「私」の利益ではなく、「他の人々」の利益、「世間一般」の利益といった意味です。これを尋常小学校2年生で教えたのですね。見開きで…

明治26年発行の尋常小学校生徒用修身書巻二からー第九課「廉直」

東京オリンピックで、競技場を間違えたジャマイカの選手に大会スタッフがタクシー代金を貸して競技場へと向かわせ、その選手が金メダルをとったことが話題になりました。日本では財布の落とし物が戻ってくる確率が非常に高いことも知られています。 今日紹介…

千鳥川の井堰のカワウ

19日(土)の昼前、加東市木梨から家原へと千鳥川沿いの道(左岸)を車で走っていると、小学生の頃、夏休みの地区水泳をしていた井堰の辺り、今は改修されて新しい井堰になっていますが、その堰のコンクリート製の支柱に一羽のカワウが止まっていました。…

雲間の中秋の満月と木星と4つの衛星が見えました

21日(火)は中秋の名月と満月が8年ぶりに一致するということで、楽しみにしていました。 午後7時頃、東の空低く、たなびく雲の端が光っていました。今か,今かと月が顔を出すその時を待っていました。その間に、南東の空に明るくまたたく星が見えました…

クルミが割れて、落ちてきました

先週末頃から、庭のクルミの木に生っていた実が割れて、地面に落ち始めました。隣の駐車場のアスファルトの地面にもころがっていました。 見上げると、実の下の部分からパカッと割れて、まだその中にクルミがついているのが見えます。木の下をよく見ると、落…

彼岸花と山田錦ー加東市藤田の木梨神社参道入口で

19日(日)、お彼岸の墓参りをしてから、彼岸花を見に近くの田まで足を伸ばしました。加東市藤田地区の県道から木梨神社(こなし)神社への参道へ入るところに毎年きれいな彼岸花が咲きます。今年も明るい秋の日差しを受けて鮮やかな赤の彼岸花が咲いてい…

空に月と木星がくっきり

18日(土)、朝には台風の雨も風も過ぎていました。そして、日中は青空が広がり夏のような暑さが戻ってきました。夜には涼しい風も吹き、空も晴れて、南の空に満月に近づいた月が輝いていました。 庭から秋の虫の音が聞こえ、空にはお月さん。もうすぐ中秋…

明治26年発行の尋常小学校生徒用修身書(巻二)からー第十一課「勉学」

昨日に続いて、明治26年発行の尋常小学校生徒用修身書の巻二からー第十一課「勉学」を紹介します。修身書には、孝行、友愛などの徳目について逸話などを通して教えるようになっていますが、「学び」についてもその大切さが説かれています。十一課ひまをを…

明治26年発行の尋常小学校生徒用修身書(巻二)からー第十三課「攝養」

今日は、明治26年発行の尋常小学校生徒用修身書巻二からー第十三課「摂養」を紹介します。「巻二」は2年生用だと思いますが、第十課までは、挿絵のみが掲載されており、十一課から見開きで、絵とひらがなの短い文が書かれています。 第十三課は、「攝養」…

空にかかった月がきれいだった

15日(水)の夜、空を見上げると、南の空に半月が輝いていました。きれいな秋の月です。台風に備えてすだれを撤去したので、空がよく見えるようになりました。 調べてみると、昨日が半月で、今日は少し膨らんでいます。今月21日(火)が満月、中秋の名月…

明治26年発行の尋常小学校生徒用修身教科書(巻二)よりー「約束」

題にあるように明治26年発行の尋常小学校生徒用の修身書の巻二に取り上げられている話を紹介します。尋常小学校2年生が使っていたものです。第七課 約束名和長年は、真実の人にて、一たびも約束にそむきたることなし、ある日たはふれに、うしかひに松をあ…

明治26年発行の尋常小学校生徒用修身教科書(巻五)よりー「正直」

今日も明治時代の尋常小学校の生徒が使った教科書から「正直」を紹介します。今も昔も「正直」は一番大切な態度として誰もが認めるところです。第十四課 正直正直は身を立て家を起すべき本なり。正直なれば、人にはづることなく、我が心にもはづることなし、…

明治26年発行の尋常小学校生徒用修身書「巻四」からー第十課「博愛」

今日は、昨日の「恭倹」に続いて、十課の「博愛」を紹介します。教育勅語の「恭倹己を持し」に続いて「博愛衆に及ぼし」とあり、口をついで出てくる一節です。第十課世に住むこと一日なれば、一日の善人となるべし、一日も善を行はずして,日をおくるべから…

明治26年発行の尋常小学校生徒用修身教科書(巻五)よりー「恭倹」

教育勅語に「恭倹己を持し博愛衆に及ぼし」とありますが、「恭倹己を持し」の言葉の意味がよく分かりませんでした。 明治26年発行の尋常小学校生徒用修身教科書の巻五に第九課「恭倹」があります。昔京都に、伊藤仁斎といふ名高き学者あり、其の頃多くの学…

朝日に光る関電タワーと電柱のカラスの親分

10日(金)の朝、登校見守りに立つために玄関を出ると、まぶしい朝の光を浴びて、白く光る関電タワーが目に飛び込んできました。 彼岸が近くなると、朝日は我が家の前の道路の真東の方角から昇り、反対側の真西には登校見守りに立つ学校道との交差点があり…

忠魂碑の朝のトンボ

7日(火)の朝、加東市社の市街地を歩き、南端にある明治館の広場の忠魂碑へ向かいました。朝のウォーキングの定番行路の一つです。 晴れ渡った朝の光が碑を差して、碑に刻まれた大きな「忠魂碑」の文字がくっきりと浮かんでいました。揮毫は川村景明陸軍元…

続 佐保神社境内の伝・石屋弥陀六作の石燈籠

昨日に続いて、佐保神社境内の幣殿脇にある一対の古い石燈籠にまつわる話について紹介します。 この石燈籠を建てたのは石屋彌陀六(みだろく)という人物で、実は平家の侍であった弥平兵衛宗清が姿を変えて、合戦で亡くなった平家を弔うために各地に石燈籠を…

佐保神社境内に石屋彌陀六作と伝えられる石燈籠が

佐保神社の本殿と拝殿の間の幣殿の東西両側に古そうな一対の石燈籠が立っています。 『佐保神社誌』(神崎壽景編纂兼発行、縣社佐保神社社務所発行、大正12年)のグラビア写真にその石燈籠の写真(左)が掲載されていました。 神社誌には、「石屋彌陀六作…

ステラパーク 見上げる秋の空

6日(月)の朝、加東市社の社中央公園の金屋谷池の堤からステラパークへの道を歩いていると、空高く、いわし雲が東から西へと空いっぱいに長く広がっていました。うろこ雲というのか、何雲でもいいのですが、高い空と澄んだ空気は秋を感じさせてくれます。 …

明治26年発行の修身教科書(巻五)よりー「節倹」

今日は明治26年発行の尋常小学生徒用修身書(巻五)よりー第十五課「節倹」を紹介します。「節倹」とは、質素倹約とよく言いますがそのような意味です。節倹と吝嗇(りんしょく:けち)とは違うというところから始まります。第十五課 節倹倹約と吝嗇とは、…

二十四孝「大舜」の彫刻がー佐保神社拝殿向拝に

加東市社の佐保神社の拝殿正面に立派な彫刻があると、兵庫県教育委員会の文化財課の甲斐課長さんから教えていただきました。実は佐保神社の本殿の改修工事の計画が進んでいて、その過程で瑞神門の東側にある立派な石灯籠の保存について意見をいただいていた…

明治26年発行の修身教科書(巻五)よりー朋友相信じ

今日は明治26年発行の尋常小学校用修身教科書(巻五)よりー第六課「朋友」を紹介します。第六課 朋友善をすすめ悪をいましめるは、朋友の道なり、其の過悪を見ながら諫めざるは、信なきなり、朋友に交わる道にあらず。板倉重宗、京都にありける時、江戸の…

明治26年発行の尋常小学校生徒用修身書巻四からー第七課「朋友」

今日は、明治時代の尋常小学校の修身教科書から「朋友」を紹介します。この教科書の持ち主は地元社の旧家のご先祖ですが、本の裏表紙に、第三学年生 何某と書いてあります。第七課 朋友朋友は、互に信を守りて、たのもしくすべし 新井白石は、木下順庵の門人…

平成15年(2003)の佐保神社秋祭りー境内を練る上組と下組の屋台

新型コロナウイルスの感染が収まらないばかりか、変異株による感染拡大が続いています。そんななか、昨年に続き、佐保神社の秋祭りの中止が決まりました。豪華絢爛な太鼓屋台の巡行や境内での勇壮な練りも見ることができなくなりました。 この写真は平成15…

明治26年発行の尋常小学生用修身教科書(巻四)よりー青砥藤綱のエピソード「公明」

今日は、明治26年発行の尋常小学生用修身教科書(巻四)よりー青砥藤綱のエピソード「公明」を紹介します。第八課 公明事に当たりては、まづ其のよしあしを明らめ、義に基きて之を行ふべし。昔青砥藤綱といふ人、北条時頼に仕へて裁判の事を司りし時、一…