ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

クマゼミの羽化ーまさに生命の神秘

 

 ついに今年もわが家の庭でセミの羽化が始まったことをお知らせしましたが、夜、玄関に出てみると、門柱、生垣のあちこちに幼虫が出てきていました。
 海中電灯で照らしながら見てみると、すでに幼虫から出て、透明な羽を伸ばして乾かしているクマゼミを見つけました。そよ吹く風に枝が揺れ、セミも同じように揺れますが、抜け殻も羽化したセミもその細い足でしっかりと木の枝、殻にしがみついています。朝までかかって体を乾かし、飛んでいくのです。
 毎年こうしてセミの羽化を見てきました。もう親になって子育てをしている我が家の子供たちも、小さい頃はセミの羽化を観察してきました。その頃は、7、8年も土の中にいて、忘れずに出てくるなんて、と言っていましたが、クマゼミは4、5年だそうです。
 それにしても凄いですね。しかも、土中から這い出して、塀や壁、木によじ登り、位置をしっかり決めて、自力で殻を破って出てくるのです。中には、途中で止まってしまったものも見ます。そんな羽化を見ていると、まさに生命というものの神秘性を感じずにはおれません。