
書斎の棚を整理していると、少年時代に入っていたボーイスカウトの制服が入った箱があり、ふと懐かしくなり開けてみました。制服やネッカチーフなどととも、赤い小冊子が入っていました。ボーイスカウトの歌集でした。
私がボーイスカウトに入団したのは、社町にボーイスカウトの加東第団が発足した小学校5年生の時ですから、昭和39年(1964)です。その後、高2までの間、スカウト活動に参加しました。岡山県日本原で行われた日本ジャンボリーでは、皇太子時代の上皇陛下のお姿を間近で拝しました。静岡県の富士山麓での日本ジャンボリーにも参加しました。
「野営」を数多く体験し、飯盒炊爨、営火(キャンプファイヤー)、手旗信号、モールス信号、ロープ結索、ナイフの使い方など、さまざまな野営技術を身に付けることができました。
スカウトは国旗儀礼を大切にします。国旗の掲揚、降納、敬礼、旗のたたみ方なども学びました。また、集会や営火では、歌を歌います。連盟歌「花は薫るよ」や「そなえよつねに」を歌いスカウト精神を高らかに歌いました。
営火を盛り上げるのは、歌(ソング)でした。「遠き山に日は落ちて」(夜の歌)は、はじめに。そして、終わりには「一日の終り」を歌いました。営火では、各班のスタンツ(寸劇)やエールマスターの歌で大いに盛り上がりました。
役に立った歌もありました。中でも「十種野営料理の歌」は、みそ汁、カレー、やきめしなどの材料や手順を歌にしたもので、実際に役に立ちました。キャンプでは、飯盒炊爨で米を炊けること、カレー、みそ汁などがしっかりできれば一人前でした。懐かしいキャンプの思い出のシーンが、これらの歌とともに浮かんできました。