

8日(土)の午前、元県議の先輩から電話があり、「今、テレビで加東市の神事舞やってるよ」と教えられました。用件は別にあったのですが、テレビを見ながら話をしました。そうだ、そうだったと思いながら、NHKで放送があることをすっかり忘れてしまっていました。
先月4日の夜、加東市上鴨川の住吉神社の宵宮を訪れ、ちょうど奉納されていた神事舞、続いて田楽を見ました。そのことは、この歴史ブログにも紹介しましたが、その折り、境内ではNHKのカメラが回っていました。区長さんから、NHKが取材して、11月に放送がある、と伺っていたのですが、忘れてしまっていたので、先輩からの電話には感謝でした。
番組では、1997年(平成9)4月放送の上鴨川住吉神社のお祭りを準備段階から丁寧に記録した映像と解説が放送されていました。今から28年前のことですので、映像に出てくる地区の皆さんも、28年前のお顔と姿で映し出されていました。
鎌倉時代から宮座を中心に祭りを守り続けてきた上鴨川の自然と暮らし、人々の一年を追ったもので、宮座の組織、役割なども詳しく記録されていました。その映像記録と今年の取材映像とインタビューを合わせながら、中世から守り伝えられてきた貴重な伝統の神事、祭りを紹介した番組でした。
少子化、人口減少が進む今の日本にあって、こうした長い歴史を伝える伝統行事を維持し、次の世代に継承していくことは難しくなっています。祭りで神様に奉納する神楽の舞を担当した若者も、いったん町を出て祭りと離れていましたが、隣の市に戻ってきたことを契機に、再び神事に参加し、祭りを守っていきたいとの思いを強く持ったということでした。神楽を指導する人も、28年前の放送では、初々しい若者として、神事を務めていました。