ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

なめくじの空間移動-小学生の頃の不思議な思い出

朝のウォーキングで、社の新池の堤を歩きます。雨が降ったりすると、小学生の頃、新池の堤の下、池から流れる農業用水路で溢れて流れてくる魚を捕ったりしていましたが、そのときの不思議な光景を思い出します。 網や時には手拭いでも魚が捕れました。溝に入…

東条川疏水の物語-『遠い水の路』

この歴史ブログでは、鴨川ダム(東条ダム)を起点とする東条川疏水について紹介してきました。兵庫県北播磨県民局では東条川疏水ネットワーク博物館を立ち上げて、この貴重な水利システムと疏水の流域の歴史や文化を県民の共有する資源として守り伝えていこ…

大賀ハス-加東の平池公園で弥生の花

先日、加東市福田地区のふれあい敬老会に出席した折り、すぐ近くの平池公園の大賀ハスを見たいと思っていたのですが、時間がとれませんでした。27日の早朝、田圃の水を見に行ったついでに平池まで車を走らせました。 毎年今頃になると、平池公園の大賀ハス…

昭和26年3月-社小学校の築山の前で記念写真

この写真は、昭和26年(1951)の3月12日と記されています。もちろん私が生まれる前の従姉妹が小学生の時の写真です。 立派な木造校舎だったことは今でもよく憶えています。写真の左の奧の方に本館から西校舎への渡り廊下、そして「西の便所」が写っ…

昭和29年頃-母の実家で叔母の膝上で

母の娘時代の不思議な話をこのブログで紹介しましたが、その母の実家の縁側で叔母の膝に抱かれた1歳頃の私の写真がありました。 昭和29年頃だと思います。典型的な農家の造りの母の実家の縁側に叔母やいとこと一緒に写っています。母の姉である叔母は現在…

朝のステラパークとヘビのいちご

24日(土)、朝日に緑の芝生がまぶしい社中央公園のステラパークを歩きました。円形の公園では歩く人、ジョギングする人もいます。西の景色が広がっているので身も心も伸びていく感じです。 公園から市役所の前を通り、社こども園へと下る坂道の脇にヘビの…

今年は咲くかわが家のハス

23日付の神戸新聞の北播版に平池公園の大賀ハスの記事がでていました。毎年この時期に加東市の平池公園の大賀ハスが咲きます。ちょうど福田地区の敬老会が25日(日)に開かれますが、毎年、敬老会のあとに見学しています。 ところで、わが家のハスが気に…

クルミの実が順調-縄文人の気持ちで

庭のクルミの木に今年も実がつき、順調に大きくなっています。このクルミの木は父親が植えたものですが、いったんは枯れ、その後、また芽が出て大きく成長したものです。 青いリンゴのような実はちょうどゴルフボール大になっています。クルミといえば縄文人…

登校時間帯に強い雨

21日(水)、昨夜からの雨は朝になっても降り続いていました。早朝に田圃の水を見にいくと、満水になっているところへ大粒の雨がまた降り始めました。 午前7時30分頃には激しい雨になり、登校見守りも雨合羽と長靴に傘という恰好でいつもの交差点に立ち…

加東四国第八十八番霊場-持寶院本堂

加東市社の持寶院にはこのブログでよく紹介する大師殿がありますが、その隣に本堂があります。ご本尊は阿弥陀如来で、建物は大師殿よりも小さいのですが、加東四国八十八ヶ所霊場の第八十八番霊場となっています。 御詠歌は「涌羅山や由来久しき今に猶 持つ…

サボテンの花が咲きました

19日(月)の早朝、自宅近くの事務所に行くと、事務所前に置いているサボテンに花が咲いているのを見ました。うすいピンク色の花でした。このサボテンは、生前よく事務所を訪ねて下さった方からいただいたもので、故人のことを懐かしく思い出しました。 夕…

加東四国霊場第六十三番-南小田の薬師堂

県道加東神戸線を通って神戸市と加東市を往復することが多いのですが、加東市から小野市に入り、小田バイパスを走って、旧道との信号をさらに南に走ると信号があります。左折して加東市大畑地区へと向かうのですが、この信号の角にお堂が建っています。毎日…

水と光の道-6月の田圃

遅れていたわが家の田圃にようやく水が入り、しろかき、田植えへと進み始めました。夕方、帰りに寄ってみると、水路に流れる水が西に傾いた太陽の光を反射して光の道のように光っていました。 すでに周囲の田圃は田植えが終わっており、その上を心地よい風が…

つぼさ池のかっぱの話

今日も母の思い出話をもう一つ。加東市松尾の集落の南、隣の東実地区につながる道につぼさ(壷沢)池があります。このブログで紹介した竜巻の話でも出てきました。 母は小さい頃、このつぼさ池で水泳をしていたそうです。竹を池の中に何本も投げ入れ、その浮…

ひだるがつくで-母の思い出

ときどき小さい頃のことを思い出します。その中で「ひだるがつく」という母の言葉についての話です。 小さい頃、昭和30年代の後半のころでしょうか。夕食のとき、おかずに不足を言ってしまい、父親に「食べるな」と強く叱られました。そのまま、家を飛び出…

播州弁の思い出

播州弁、特に北播磨や加東辺りで使われていた言葉をたまに耳にすることがあります。高齢の方と話しているときが多いのですが、その中でもよく使うのが「ぴりぴり」です。雨が少し降っていることを「ぴりぴりしとる」と言います。しかし、同じ播州でもそんな…

朝の空-日を浴びるムクドリと関電タワー

大陸の高気圧に覆われているせいで、朝の空気は透明で、肌寒いぐらい清々しい朝が続いています。 まぶしい朝の日に社の市街地のランドマークともいえる関電タワーが青い空に向かって立っています。空を見上げると、電線にムクドリがとまり、遠くを見ています…

加東四国第六十七番霊場-小野市中谷町の観音堂

県道神戸加東線の小野市と加東市大畑との市境に近い小野市中谷町を車で走っていると、豊地(といち)城址の看板と道路の南側の土塁の一部が見えます。北側に東条川が流れており、中世には赤松氏の家臣であった依藤氏の城だったとのことです。 土塁とともに目…

加東四国三十四番霊場-河高の高蔵寺庵

加東四国八十八ヶ所霊場の第三十四番は河高の高蔵寺庵です。河高地区の集落の中、旧道沿いに行くと、河高農業部1班構造改革センターがあり、その駐車場の北側に南向きで建っています。 現在の加東大橋の東詰め交差点にある三十三番の貝原の薬師堂から福田橋…

加東四国霊場第十四番-西戸の今寺(吉祥寺)

加東四国八十八ヶ所霊場の第十四番は西戸の吉祥寺(今寺)です。清水寺の末寺で法道仙人の開基と伝えられています。 平成27年の秋、加東市西戸の集落の東端辺りの県道を走っていると、、左の山側の道沿いに一本の道標が立っているのが目に飛び込んできまし…

田圃に沈む夕日とぽっかり満月

9日(金)、神戸から加東への帰り道、加東市山国にさしかかった北向き地蔵さんの辺りで、田植えの終わった田圃を朱に染めて、今まさに西の地平線に沈もうとする夕日が見えました。車を止めてシャッターを押しました。たなびく雲が夕日の重さのためにへこん…

空から魚が降ってきた話

もう一つ、母の口癖だった思い出話を紹介します。 母は大正8年(1919)の生まれです。生きていれば98歳ですが、母の姉は今年103歳を迎えました。その母親が娘の頃、大きな竜巻があったそうです。昭和初期のことでしょうか。 松尾のつぼさ池(壷沢…

からす天狗と白髪の翁-思い出その2

昨日に続いて、小さい頃の思い出話をもう一つ紹介します。 農繁期には母の実家(加東市松尾)に泊まり、そこから保育園だったか、小学校だったかよく憶えていませんが、社まで弟と二人で歩いて行ったように思います。 お祖父さんが、可愛らしい子供がいると…

田植えの頃に思い出す幼い時のこと

田植えの頃になると懐かしく思い出すシーンがあります。年々懐かしさが深くなっていくのは年齢のせいでしょうか。 母親の実家が農家だったので、田植え、稲刈りの農繁期には母に連れられて泊まり込みで手伝いに行きました。保育園の頃、小学生の頃、それぞれ…

6月の社中央公園-光と緑の影

5日(月)の朝、6時30分過ぎの社中央公園はまぶしい朝日と芝生の緑、そして木々の影がくっきりとコントラストを描いていました。 透明な空気に包まれ、朝の光がストレートに万物の色を際立たせています。金屋谷池からは水路に水が送られ、田圃へと流れて…

加東四国霊場第四番-北野の東光寺

加東四国八十八ヶ所霊場の第四番は北野の東光寺です。一番の光明寺から上滝野の薬師庵、そして、下滝野の阿弥陀堂を巡って、この東光寺。次は新町の遍照寺へと巡拝します。 東光寺の向かいには旧175号(現県道)をはさんで北野天満宮があります。元は一つ…

明治館の屋根の上-朝日を浴びるアオサギ

爽やかな朝の空気、朝日を浴びながら歩くのは身も心も伸びやかになります。ウォーキングのコースは日により、気分により少しずつ違いますが、定番のコースは、社の市街地の南端にある明治館(元加東郡公会堂)の庭にある忠魂碑(旧社町)、佐保神社、大師殿…

加東四国霊場第十九番番外-横谷の地蔵堂

加東市横谷の公民館の隣に真新しいお堂が建っています。地蔵堂です。この地蔵堂は加東四国八十八ヶ所霊場の第十九番長谷の地蔵堂の奧の院になっています。 地蔵盆の日には、地区の皆さんが地蔵堂で般若心経をあげ、先祖の供養と地区の繁栄を祈り、下のグラウ…

加東四国霊場第三十六番-上田の正覚院

加東四国八十八ヶ所霊場の第三十六番は上田の正覚院です。正覚院には本堂で行われるコンサートや正覚坊こども園の行事などで訪れることがあります。こども園は道路をはさんで向かいにありますが、かつては寺の境内にあり、その当時の写真をこのブログで紹介…

加東四国霊場第六十六番-大畑の阿弥陀堂

加東四国八十八ヶ所霊場の第六十六番は大畑の阿弥陀堂です。県道神戸加東線から東垂水へ抜ける市道の山側の高い所にお堂が建っています。県道からもよく見えます。市道から歩いて坂を上り、お堂まで上がると、西側に大畑の集落、その向こうに小野市にかけて…