ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

2012-02-01から1ヶ月間の記事一覧

出水の施薬寺-加東四国四十一番

加東市出水の入口にお堂とお墓があります。これが施薬寺です。以前にこの歴史ブログで境内の宝筺印塔や殉国碑、石燈籠などを紹介しました。享保年間のものもあり、その古さに驚きます。 さて、このお堂には涌泉山施薬寺の額が掲げられています。加東四国八十…

出水古墳-稲荷神社も

加東市出水地区の西、出水川のそばに稲荷神社があります。小雨の降る25日の朝、いつもなら通り過ぎるのですが、車を止めて神社にお参りしました。というのもこの神社のあるこんもりとした茂みは実は古墳だと聞いていたからです。 稲荷神社は小山の一部を削…

東条-永久橋の道標

加東市の東条地区を流れる東条川にそって県道小野藍本線が走っています。森尾から対岸の岡本へ渡る永久橋が架かっていますが、その森尾側にミニ公園があり、女性像やベンチが設置されています。赤信号で止まっていると目に入るのが、道標です。大きな自然石…

東光寺-大日如来祭の護摩焚き

2月11日に行われた加東市上久米の大日如来祭り、大日さんの恒例の護摩焚きの写真を掲載します。火渡りやお寺の牛の草鞋、読経の写真は紹介したのですが、肝心の護摩焚きの写真が抜けていました。今年は例年にない好天だったのですが、護摩焚きが始まる午…

冬の烏

加古川に架かる福田橋を渡り、国道372号を貝原から西垂水、そして社方面に走っていると、ちょうど西垂水の交差点で赤信号になり車を止めました。ふと五峰山の方を見ると、歩道の安全柵に一羽の烏がとまっていました。間近で見る烏は大きく黒々として、車…

加東郡公会堂(明治館)-百年の歴史を伝える

明治22年(1889)、町村制が実施され、当時の加東郡(現在の加東市、小野市域)には15の村が発足しました。そのうち、加東市域には社村をはじめ9ヶ村が発足したのですが、当時、兵庫県では神戸市と姫路市の2つの市と26の町、そして402の村が…

夕日が落ちたあと-嬉野台地から

この冬はよく冷え込んでいます。日本海側や北海道では大雪に見舞われていますが、瀬戸内季候に属する播磨の平野部では毎日晴れが続きます。かつて、島根県から派遣されてきた同僚が、冬に洗濯物を外に干せること、傘を持たずに出勤することが信じられないと…

百年目の道標-やしろの森公園近くで

加東市上久米の県立やしろの森公園のそばを通る県道西脇口吉川神戸線を走っていると、道路脇に置かれた石が目に飛び込んできた。道標だ、と思って降りて見てみるとやはり自然石の道標でした。もちろん以前からこの石の存在には気づいていましたが、あらため…

加東市の義経伝説が一枚のパネルに

去る12日に行われた加東市の「あったか冬のまつり」で、会場に義経伝説のパネルが展示されていました。加東市内にある義経伝説の場所や内容が一目で分かるようになっていました。 この歴史ブログでも義経伝説についてはいろいろ紹介してきましたが、こんな…

加東四国へんろの道標-吉井

東条西小学校の校門から山側に向かって少し行くと、旧道に出ます。右折して新定方面へと少し行ったところ、道路脇の田圃の畦の斜面に一本の道標が立っていました。その旁らに半分ぐらいの石が添えて置いてあり、これも古い道標のように見えました。 道標には…

河高八幡神社の厄除け祭りで銭まき

2月11日、加東市河高の八幡神社の厄除け祭りで、神社のある山の上では恒例のお金まきが行われました。これは、地元出身の成功者や厄年の人たちがお金(硬貨)をまいて、それを子どもたちが拾うという行事です。 山頂には、大きな岩盤がむき出しになってお…

牛馬の安全祈願-東光寺梵鐘

東光寺(加東市上久米)の大日如来祭は牛馬の安全を守るお祭りとして盛大に行われていました。私が小さかった頃は農家にとって牛は大事な存在でした。母の実家は同じ屋根の下に牛が飼われており、餌をやりに行くと、その大きな目でぎょろりと睨まれたことを…

東光寺に響く読経

東光寺(加東市上久米)の大日祭り。本堂では僧侶による読経が行われ、その大音声が境内に響きわたりました。山と積まれた経を一巻ずつ手に取り、パラパラと大きく開きながら経を唱えていきます。写真はそのようすを本堂脇の少し小高い所から撮したものです。

護摩焚きと火渡り-東光寺大日祭

2月11日に行われた東光寺(加東市上久米)の大日祭で行われた護摩焚き、そして火渡りについて紹介します。 お寺の前の田圃の中に組まれた護摩の周囲に注連縄で結界が張られ、山伏が儀式を執り行います。四方に矢を放つと子どもたちがその矢を追って田圃の…

東光寺大日祭で-牛の草鞋

2月11日、建国記念の日、加東市上久米の東光寺では大日祭が行われました。午後1時過ぎに東光寺を訪れると、ちょうど本堂で僧侶による大般若経の読誦の最中でした。大音声が響き渡る中、境内では訪れた人々がその様子を見守っていました。 この大日祭は、…

河高八幡山上の石棺仏

2月11日建国記念の日。この日、加東市では2つの祭りが行われました。加東市河高の八幡神社の厄除けのお祭り。そして、上久米の東光寺の大日祭。河高の厄神さん、上久米の大日さんと昔から親しまれてきたお祭りです。 河高の厄神さんでは、地元出身の成功…

冬の朝-月と鳥

冬の晴れた早朝、空には白い半月がかかり、電線に鳥が羽を休め、そして、飛んでいく。その瞬間の写真です。それだけのことですが、かつての職場に島根県の人がいて、ここは冬でも傘を持たんでいいし、洗濯も外に干せるし、明るいわ、とよく話していたのを思…

冬の夕日-家原から

立春も過ぎましたが、全国的に厳しい寒さが続いています。日本海側は大雪ですが、中国山地を越えた瀬戸内側の播磨平野は冷たい風が吹きますが、晴れの日が続きます。 この写真は今年の1月のはじめ、夕方、加東市の社から家原の観音寺から西へ向かって歩いて…

もう一度、貝原の道標

加東市貝原。現在、国道372号の野村河高バイパスの工事が進められていますが、加古川を跨ぐ新橋、加東大橋の東詰から少し下った交差点に貝原薬師堂があります。 この薬師堂の境内にはムクの大木があり、このブログでも紹介しました。さらにけやきの大木も…

朝光寺の石仏

加東市畑の国宝朝光寺には多くの石塔や石仏があります。道路から本堂と鐘楼に向かう小径の左手に写真の石仏があります。年代や詳しいことはわかりませんが、朝光寺を訪れるとき、いつもこの石仏の笑顔に心がほっとします。笠を被ったお大師様と弟子らしき3…

朝光寺多宝塔と古瓦

朝光寺(加東市畑)の国宝本堂の屋根葺き替え工事の公開のようすを紹介してきましたが、もう一つ紹介したい写真があります。それは境内の多宝塔とその前に積まれた本堂の丸瓦の写真です。本堂見学の順番を待っている間、多宝塔の前に野積みされた丸瓦を見て…

こども博受賞記念プレート-中東条尋常高等小

加東市立東条西小学校のオープンスクールを参観して帰ろうとしたとき、校門脇の二宮金次郎像が目に入りました。この像は、高い台座に乗っておらず、像を上から見ることができる珍しい金次郎像としてブログで紹介しましたが、そのすぐ側にもう一つ石碑が建っ…

国宝朝光寺本堂工事覆いと重文鐘楼

朝光寺(加東市畑)の国宝本堂の屋根葺き替え工事のようすを今日も紹介します。7世紀に創建されたと伝えられる朝光寺。12世紀に裏山から現在の場所に移転したとされています。そして、国宝の本堂は15世紀の初めに建立されたことがはっきりしており、そ…