2012-10-01から1ヶ月間の記事一覧
昭和12年(1937)7月、北京郊外の盧溝橋で日本軍と中国軍が衝突し、支那事変が始まりました。郷土からも多くの応召兵が出発していきましたが、その奉告祭、出発の見送りが佐保神社や社駅で行われました。これを知らせる社町長からの通知を紹介します…
昭和3年(1928)、19歳の青年だった父が、市場に住み込みで働きながら創作を続けていました。その3冊目の創作ブックの中から「夏祭り」と題した詩を紹介します。 夏祭りの夜 通る人々はみな 美しい着物で 露店を見て通る うす暗いカンテラの光に 四…
昭和13年(1938)の初頭、社町長から各区長宛てに「戦傷平癒祈願祭」の通知が出されています(社区事務所 軍事関係往復文書綴 自昭和12年7月至昭和十四年二月」。 前年に勃発した支那事変により郷土出身兵が大陸へ出征していたなか、負傷した兵の平…
「大正拾四年四月 雑書綴 社町社区長」に社警察署・社町役場からの「講會取締規則」が出されています。講會(たのもし・頼母子講とも)に関して発布された県令の規則を周知するビラです。赤と黒の2色刷りで、文字も大きく読みやすくなっています。 講會取締…
今から87年前の大正14年(1925)の夏、青野ヶ原(加古川中流域の西部、加東市・加西市・小野市にまたがって広がる台地)で陸軍の実弾射撃訓練が行われるので、住民へ注意を呼びかけるようにとの通知が発せられています。現在、青野原には陸上自衛隊…
今から87年前、大正14年(1925)5月23日、兵庫県の但馬地方北部で地震が発生し、豊岡や城崎などで大きな被害が出ました。北但大震災とよばれていますが、発生間もない5月27日、社町社(現在の加東市社)では、区長会が開かれ、救援のことが協…
先日、三木市吉川町渡瀬にある兵庫県立吉川高校前の坂道を車で走っていると、真新しい石碑が立っているのに気づきました。「石田」という文字がちらっと目に入り、もしや、石田貫之助?と思い、帰りに確かめてみようと思いました。 もう数年この道を走ってい…
18日(木)の夕方、一日中空を覆っていた雨雲が切れて、西の空は真っ赤な夕焼けになった。一方東の空を見ると、なんと、家並みの向こうに、富士山の山頂が浮かんでいるではないか。一瞬目を疑った。高さといい、形といい、そして雪をいただいた山頂そのも…
昭和13年(1938)、前年の7月の盧溝橋事件によって勃発した支那事変から2年目に入った夏、社町長から各区長宛てに燈火管制及び音響管制の通知が出されています。兵庫県全域で行われたようですが、光も音も漏れないようにという訓練です。防空訓練な…
16日(火)、加東市社の佐保神社で明神講の秋の祭りが行われました。まさに雲一つない秋晴れの下、11時前には拝殿前に講員が参集し、その後、拝殿において宮司さん先導で祝詞をあげ佐保大明神をお祭りしました。 今年は瑞神門の修復が成り、今月6、7日…
昭和3年(1928)、今から84年前のことになりますが、加東郡社町(旧社町すなわち、現在の社小学校区域)の区長会についての記録があります。(「昭和弐年四月 雑書綴 社町社」) 2月11日午前10時から社町役場に於いて開催されています。その記録…
14日(日)、加東市畑の朝光寺で、国宝の本堂保存修理工事の完成を祝う法要が営まれました。約2年にわたり、本堂の屋根の葺き替え工事が行われ、その様子はこの歴史ブログでも紹介してきました。 今日の落慶法要では、9時から境内で稚児行列、本堂では本…
昭和57年(1982)、嬉野台地に新しい学校が生まれました。兵庫教育大学附属中学校です。創立はその前年ですが、57年4月に開校し新入生を迎え入れました。 この写真は翌昭和58年のもので、今から29年前になります。まだ校舎があるだけで植栽もあ…
父の創作ブックからまた詩を紹介します。「都に学ぶ友え」と題したこの一篇の詩。貧しかった父は進学せず、市場の二階に住み込みで働いていました。働きながら文学を通して創作に打ち込んでいたのです。生前(といっても私が高一で父は死去)父はそうしたこ…
加東市社の市街地は加古川の河岸段丘の上に広がっていますが、市街地の西端に新池があります。その堰堤は朝のウォーキングコースで、佐保神社から若宮神社、そして池の堤を通って持寶院大師堂へ通じます。ちょうど午前6時20分過ぎの日の出の直前の頃、こ…
昭和3年(1928)の秋、文学を志し創作に打ち込んでいた青年、父の創作ブックから詩を紹介します。 歡樂の墓場 紅茶を啜り乍ら 聲高らかに物語るマルクスモダンボーイと ”たつ田”煙草をふかし乍ら 迷想に更ける文學青年と 釘子をかたむけつつ ウヱターの…
7日(日)、佐保神社秋祭りの本宮。私の住んでいる加東市社には、上組(かみぐみ)、下組(しもぐみ)の2台の屋台が伝わっており、私は上組に属しています。その上組屋台蔵には、8時過ぎから各町内まとまって担ぎ手が揃いはじめ、9時に出発、町内の巡行…
6日(土)、7日(日)は播州各地の神社で秋祭りが行われます。加東市社の佐保神社でも宵宮、本宮で賑わいます。今年は瑞神門修復工事の竣功を祝って東古瀬の屋台も特別に宮入することになっており、2台の神輿と5台の屋台が勢揃いすることになっています…
昨日紹介した佐保神社の瑞神門の矢大臣のもう一体です。まるで生きているような肌色、きりっと閉じられた口元に力を感じます。衣装の色もこちらが明るく、少しふっくらしておられる矢大臣。今日は境内で宵宮芸能大会が開かれます。
約200年ぶりに修復された佐保神社の瑞神門。その竣功を祝って今年の秋祭り(6、7日)は盛大に行われることになっています。その瑞神門には、木造の狛犬一対と矢大臣と呼ばれる木像の瑞神(随神)一対が祀られています。 この度の瑞神門の修復では矢大臣…
父の創作ブックから詩を紹介します。昭和3年、住み込みの市場の2階で創作に打ち込んでいた青年藤本豊治の作品です。 夏祭の參詣者も 歸つてしまつた 獻燈の鳥居の下で □つてしまつた うす黒いカンテラをゆり乍ら 「今日はバイにならねえ」 とつぶやき乍ら …
最近の日の出は午前6時過ぎです。早朝のウォーキングでは、社中央公園、忠魂碑あたりで日の出の瞬間に遭遇することが多く、立ち止まってしばらく眺めることもあります。この写真はやはりウォーキングのコースにある大池です。池の水面にも日の出の空があり…
今週末の6,7日は佐保神社秋祭りの宵宮、本宮です。北播きっての大社であり、加東市社の地名のもとでもある佐保神社の秋祭り。今年は修復成った瑞神門の竣功を祝って盛大に行われます。太鼓屋台も新町、上中、上組、下組に加えて東古瀬の5台が出て勇壮な…
30日(日)は朝から一日台風の雨でした。昼頃には風雨も強くなりましたが、物が飛ぶほどではありませんでした。夕方、窓の外が明るくなったようなので出てみると、西の空に日が射していました。地平線に平行して低く雲が切れて落ちる夕日が出ていました。…