
加東市馬瀬の国道372号線沿いに馬瀬公民館があります。一本の桜の木が植わっており、ちょうど満開となっています。
この桜も見事なのですが、道路をはさんで向い側にも一本の桜の木が花をつけています。ここには小さな川があり国道に橋が架かっているのですが、車で走っていると小さすぎて気づかないほどです。
さて、この橋はこの桜にちなんで桜橋というそうです。地元の方の話によると、幕末か明治のはじめの頃、村の人が山から山桜の幼木を抜いてきて橋のたもとに植えたそうです。しばらく経った頃、村の若者が幹を途中からきってしまったのですが、そこから枝が三本に分かれて、川をまたぐように横に伸びていったそうです。
やがて幹は太くなり、大人が一抱えするほどの大木になりました。
今は国道がついて根元はコンクリートで固められ、窮屈な場所になっています。そして、枝も一本だけが残っています。その太い幹も道路側は腐っている状態です。
すぐ脇を車が猛スピードで走っていきます。排気ガス、震動と古木には悪い条件の場所です。この桜を守っていきたいなと思いました。