ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

翼賛選挙の回覧ビラ


 昭和17年(1942の社町社区配給関係書類綴の一枚(精肉購入券配布の通知)の裏を見ると、翼賛選挙の回覧ビラが印刷されており、通知はビラの裏紙を利用したものでした。
 政党が解散され、大政翼賛会が結成されたのは昭和15年(1940)のことでした。兵庫県では大政翼賛会兵庫県支部が設置され、知事が支部長を兼任したといいますから、まさしく官も一体となった政党でした。

 さて、翼賛選挙の回覧ビラ(写真)の文言を紹介しましょう。

(上部)大政翼賛〔日の丸〕臣道実践
(横)翼賛選挙に輝く郷土   
   後日町村に於て棄権の理由を調査する場合がありますから決して無意味な棄権はしないで下さい。
(枠内)隣保有権者に告ぐ
   愈々町村会議員の総選挙が迫りました。有権者各位は其の使命を自覚せられ、何を差し措いても必ず投票して銃後国民の重大責務を果して下さい。

投票日は五月三十日です。

此の回覧は必ず御主人が読んで右に捺印して下さい。
隣保代表者は全部回覧したら直ちに部落町内会長に送付して下さい。
(下部)兵庫県