ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

警戒管制発令「外灯を消せ」-昭和13年

 昭和13年(1938)6月2日午後7時付で、社町防護団長(大橋実次町長)名で各区長宛に防空大至急の号外文書が発出されています。その内容を紹介しましょう。

 警戒管制発令ノ件

本日只今警戒警報発令サレタルニツキ 同管制ノ一部ヲ施行スルニツキ左記ニヨリ処置相成度

 註 訓練演習ニアラザルニ付特ニ注意セラレ度

   記

管制程度
 外灯ハ全部消灯ノコト
  但シ門灯及警鐘台上ノモノハ除外ス
 室内灯ハ平常ノママニテヨシ
 本管制ハ別命アルマデ継続ノコト

時期
 本日只今ヨリ

以上の通知は、社区事務所の諸通達綴の中に綴じられていたものですが、「防空大至急」「号外」とされ、外灯は全部消せという通知ですから、緊迫感が伝わってきます。昭和13年といえば、大陸での戦争が長期化の様相を濃くし、国家総動員法が公布された年です。