社区事務所の「軍事関係往復文書綴」(昭和12~14年)には、これまで紹介してきた郷土出身兵士の出征、凱旋、祈願など支那事変勃発以降の動向を示す文書が多く綴られています。
その中に、昭和12年(1937)の年末に郷土出身兵士への慰問袋の贈呈についての通知がありました。
昭和十二年十二月三十日
社町軍事後援会長
社 町 長 大橋實次
社区長殿
年末慰問金贈呈方ノ件
年末切迫シ御多端中恐縮ニ存ジ候ヘ共左記ノ通リ慰問金送付候条軍事扶助委員殿ト共ニ御手別ケ至急贈呈ヒ下度願上候
記
一、県軍事後援会長慰問袋 二五包 仝手紙五葉(現役兵ニシテ内地勤務者ハ除キアリ)
一、愛国婦人会慰問袋 一七包 (出征軍人家族ノミ)別紙領収証ヲ□サレ度
一、愛国婦人会救護金 八包 (会ヨリ指定者ノミ)
一、町軍事後援会慰問金 一七包 (曩ニ救護ヲ除ク全部)区長ノ領収証印セラレ度