ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和18年-農村用木綿や軍手の配給割当

 社町社区の「購入券配給書類綴」第貳号(昭和18年度)の中に、社町役場から社区長に宛てて出された木綿、軍手やズボンなどの配給割当通知が綴じられています。この書類綴には配給物資の通知や詳細な報告が綴じられていますが、昭和18年(1943)の末になると、日常生活に必要なさまざまな物資の配給が行われていたことがわかります。
 今日は、木綿、軍手、ズボン、石鹸の配給についての通知を紹介します。

 昭和十八年十一月十五日
          社 町 役 場

社区長殿

 配給割当通知

一、農村用紺木綿
 一、総割当数 一九反 内商業組合分 五反
   他ハ産業組合分ハ未入荷ニ付後日購入券送付ス
 二、基礎 専業農家人口
 三、価格ハ反四円五十六銭

一、農村用軍手
 一、総割当数 五六双 内商業組合分 四七双
   他ハ産業組合分ニテ未入荷ニ付購入券ハ後日発送ス
 二、基礎 専業農家人口
 三、価格 壱双 三十四銭

一、農村用ズボン
 一、割当数 二足
 二、基礎 農家専業 男子人口

一、家庭用石鹸
 一、総割当数
    固型 七九〇個
    浴用 五三〇個
   内商業組合分
    固型 六三六個
    浴用 四四五個
   産業組合分(残数)ハ未入荷ニ付後日購入券ヲ送付ス
 二、基礎 人口