
東条ダム(鴨川ダム)から出た水は、幹線水路をゆったりと流れ、隧道や水路端を通りながらやがて嬉野台地の裾を曲がりくねりながら走り続けます。嬉野台地は独立した台地なので、ここでポンプアップして水を台地に送り上げます。水路から水を取り入れ、ポンプ小屋から一気に約30メートル上げるのです。管の内径は約40センチ。吹き出し口はコンクリートの頑丈な構造物になっています。
台地の一番高い所にポンプアップされた東条ダムの水は、台地を東から西へとゆっくりと流れながら田を潤していくます。かつて、不毛の台地といわれた嬉野台地が豊かな水田に姿を変えたのは、この東条ダムの水が送られてきたからです。
写真はポンプアップされて水が噴き出す口ですが、29年前に取材した当時のものです。水は流れていませんが、田植えの前の頃、この口から勢いよく水が噴き出します。