ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

嬉野台地の記憶を伝える赤松の庭


 加東市役所社庁舎がある嬉野台地の西端には、市役所を中心に、税務署、福祉センター、公民館、体育館、保健センター、ケーブルテレビ局、武道館、保育園、中央図書館、さらにみのりJA本店などの公的施設が集中していて、いわば加東市の中心となっています。
 また、ステラパークやメモリアルパークなどの公園もあって、市民の憩いのスペースが広がっています。国道372号線をはさんで東側には、赤穂浪士の一人、吉田忠左衛門が築造の指揮をしたとされる状が池と公園もあり、社中学校、社高等学校がその東に連なって学園ゾーンを形成しています。
 さて、前置きが長くなりましたが、社公民館と社福祉センターの間に、赤松林の庭園があります。公民館2階の南に面した研修室の大きな窓からその赤い太い幹がまるでふすま絵のように望めます。
 松林は日本庭園になっており、風のある日には松風の音を楽しむこともできます。この場所に立って静かに目を閉じると、かつての嬉野台地を覆っていた松林の中に身を置いているようで、懐かしさが湧いてきます。