
加東市のほぼ中央部には嬉野台地が広がっています。その台地を社と東条を結んで県道が走っています。この県道を東条川に沿って走る県道小野藍本線から西に向かって走ると、しばらくして小沢の公民館が右手に見えます。銀杏が色づいて秋の光にまぶしく輝いています。さらに左右にゆっくりくねりながら走り、行く手に嬉野台地の東端と坂道が見えます。この辺りは加東市小沢と栄枝の村境になり、右手には中世の山城、小沢城があった小高い山が見えます。
これから紅葉がこの山里にも訪れ、目を楽しませてくれるはずです。さて、この県道のすぐ脇の旧道との交差点に一本の道標が立っています。これまでまったく気づきませんでした。余りにも見晴らしが良すぎて気づかなかったのでしょうか。車を旧道に入れて見てみました。
表面に刻まれた文字はよく判別できません。それでもしばらく見ていると、「へんろみち」と読めます。帰宅して調べてみると、加東四国八十八ヶ所霊場巡りの道標であることがわかりました。かつては巡礼の人々が歩いてこの旧道を通ったのでしょう。今は県道を車が疾走していきます。今日、この道標に出逢えたことが何だか嬉しくなりました。