
佐保神社(加東市社)をぐるりと囲む石玉垣には建立年や寄付者の住所や名前が刻まれており、早朝のウォーキングで参拝したあとなど時間があるときによく読んでみます。
本殿裏の杜(もり)との境にも玉垣があり、円柱の玉垣にはやはり寄付者の名が刻まれています。古くなって読み取りがしにくくなっていますが、住所を見ると、「印南郡」「大阪市」「京都市」「神戸市」「姫路市」「加古郡」「多可郡」「明石」など県内、県外の遠方の地名が多いことに驚きました。特に「大阪市」が目立ちます。境内にある日露戦役の記念塔も大阪堂島有志と刻まれており、米取引をはじめ、商売での大阪との関係の深さがうかがえます。
この玉垣の場所で、中学生だった時に秋祭りの相撲大会に出場するため「まわし」をしめたことを思い出しました。玉垣は大正時代の初めに造られたものが多いと聞いています。