ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

大深滝(おぶかのたき)


 昨日は加東市松沢の大深山東福寺の弁財天祭りと護摩焚き、火渡りを紹介しましたが、今日は、その東福寺の滝を紹介します。
 大深谷(おぶかのたき)と呼ばれている滝は本堂に向かって右の山から落ちている滝で、水量は水がしたたり落ちる程度です。地元の方に水源は?と尋ねると山から湧いてきたもんでしょう、ということでした。昔は冬になると氷柱(つらら)が下がり、それをわらに包んで持って帰った、とも話されていました。
 伝承では、今から1125年前の仁和4年(888)に東福寺が消失した時に御本尊が滝壺に入ってその後上がってこられた、ということ。そこで、この滝の水は万病を治す効能があると伝えられているようです。参拝の方が「いぼが取れるんです」と体験を話して下さいました。仁和4年は仁和寺建立の年で、その前年には仁和地震と呼ばれている大地震、今その発生が危惧されている東海・東南海・南海地震です。大阪湾に巨大津波が押し寄せたという記録があるそうです。