NHK朝の連ドラ「花とアン」では、明治から大正時代の甲府の貧しい農家の暮らしぶりが描かれており、学校へ行けない子供や子守をしながら通う子供、弁当も持っていけない子供もいました。
昭和初期、6年(1931)に貧困家庭の児童に就学奨励金を交付するための調査依頼が社町長から各区長に出されています。その通知を紹介します。
昭和六年四月十三日
社 町 長
各部落区長 殿
就学奨励金交附ニ関スル件
家計貧困ニシテ就学セルモノニ対シ例年貧困児童奨励金ヲ交附致居候ニ付テハ昭和五年度就学児童中貴部落ニ於テ該当者(貧困児童)有之候ハバ交附上ノ参考ニ資シ度候条別記報告書ニ依リ御調査ノ上御回報相煩度御多用中ヲモ顧ミズ御依頼ニ及候也(報告期限 四月二十日)