ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和6年刊の中学用『兵庫縣郷土讀本』から①-孝女ふさ褒状

 

 兵庫県150周年にあたり、教育委員会では「ふるさと副読本」を作成中ですが、県議会の議会図書室には、昭和6年(1931)年発行の『兵庫縣郷土讀本』が所蔵されていました。小野中学(旧制)1年生の生徒氏名が書いてあり、実際に使用されていたものと思われます。
 その(19)項に「孝女おふさ」が取り上げられていました。注欄の「研究資料」として、ふさが領主の丹羽氏福から受けた褒状が掲載されていましたので紹介します。このブログで紹介してきた『兵庫県地理郷土書』の「孝女ふさ」では、この褒状を一目見せてほしいと多くの人が訪れたと書いてあった、その褒状です。


 丹羽侯から受けた褒状左の通り

 一金拾両
 右者累年對養父母致孝養候趣達御聴為御褒美被下置候者也

   戌十一月    御役所
 孝女ふさへ