ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

百旗墓地の風景ー昭和と令和

 


 昨日、このブログで昭和30年代初めの加東市社の墓地の一つ、百旗墓地の写真を紹介しました。昨日の朝、まだ霧がたちこめる中、百旗墓地にあるわが家の墓掃除に行きました。
 ブログで紹介した写真と同じ構図で写真を撮ってみようと思いましたが、変化が大きすぎて、目印になるものがありません。ただ、わが家の墓に通じるゆるい坂道の位置はそんなに変わっていません。曲がっていたのが直線になったぐらいです。木はなくなり、霧の向こうにJAみのりの本所ビル、みのりの葬祭会館の建物が浮かんでいます。
 墓の守をする人がなく、あるいはあっても遠方でできないという今の日本。墓じまいが身近になっています。墓地全体の維持管理は地区の墓地委員会がやっても、各家の墓までは触れません。墓石が倒れたままだったり、草だらけになっていたりしている墓があります。
 それでも、ああ、あの墓は誰それの墓と生前の姿が浮かんでくることもあります。この地で人生を歩み、長くも短くも生涯を終えた人の痕跡が墓となって今もその人が存在したことを伝えています。