ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和6年『少女倶楽部』4月号附録ー明治天皇靖国神社行幸の図


 この絵は、明治28年12月17日の靖国神社臨時大祭に行幸された時のようすを描いたものです。この大祭は、日清戦争で戦死した多くの英霊を合祀するもので、明治天皇がご親拝されました。お召馬車が本殿前に着き、明治天皇が階段を上られるお姿が描かれています。
 靖国神社は、明治2年に明治天皇の思し召しにより、幕末からの維新にかけての戦いのすべての殉難者の霊を合祀した招魂社が設けられ、その後、明治12年に西南の役などの戦死者を合祀し、靖国神社と改称さ、別格官幣社とされたものです。
 明治天皇は、明治7年の例大祭をはじめとして7回行幸されました。この図を描いたのは清水良雄画伯で、昭和4年に完成しています。 
 一昨日、上京した折り、靖国神社に参拝しました。地下鉄を降り、九段坂を上ると靖国神社の大鳥居、そして石柱があります。5月31日には、中国人が落書き、汚した許せざる行為が起こりました。その前日に大鳥居、石柱を背にして写真を撮りましたが、一昨日にも同じ場所で写真を撮りました。真夏のまぶしい日差しとセミの声がする境内では、木陰を選んでお参りする人の姿がみられました。