ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

山国地区の新公民館竣工 新たな歴史の幕が開く

 

 19日(日)、晴れわたった広い青空の下、加東市山国地区で、新しい公民館の竣工式が行われました。
 阪神・淡路大震災後、耐震の問題もあり、老朽化した公民館の建て替えが課題となり、平成13年の初総会で新公民館建設が決議され、その後、建設資金の積み立て、用地の確保、建設のための諸手続き等、歴代区長、役員ら建設委員による苦労を積み重ねてきて、ようやく今日の新公民館の竣工の日を迎えることができた、と久井区長さんが開式の挨拶で感慨を込めて語られました。
 私も平成19年に県会議員となって以来、歴代区長さんから新公民館建設についての相談を受けてきました。その間、観音堂での盆踊り・花火大会、初集会、消防年末警戒、三世代交流イベントなど、地区で行われてきた活動に出席する機会の度に、いずれこの場所に建設される新公民館への地区の皆さんの夢と期待を感じてきました。その公民館が遂に完成したのでした。
 古い歴史を持つ山国地区の新しい時代の始まりが今日、この公民館からスタートします。昭和100年、戦後80年、そして、阪神・淡路大震災30年の歴史的な節目の年が、新しい山国地区の歴史の1頁になりました。
 式典前の内覧では、特に力を入れたという調理室で、朝4時過ぎから、寿司づくりなどをされている女性部の皆さんの姿がありました。集会室は椅子席だと約170席、机を出すと約80席の広々とした間取りです。事務室、会議室、和室等もコンパクトに配置され、機能的なつくりになっていました。
 この地は、標高100メートル弱の嬉野台地の高台にあり、周囲は田が広がり、遠く、五峰山や西脇多可の山並み、三草山まで遠望できる視界最高の場所で、今日も大空と降り注ぐ日の光が大きな窓から入っていました。駐車場も86台分が取られており、今後は地区のさまざまな活動や災害時の避難所としても活用されることになります。いい竣工式でした。