ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

紀元2600年記念の石碑も青年団が-社小学校


 5月23日付のこのブログで、加東市立社小学校の築山に置かれている庭石が紀元2600年記念の碑であったということを紹介しましたが、その記念碑を囲んで記念撮影をしている当時の青年団と思われる写真を発見したので紹介します。

 写真はわが家の古いアルバムの中にあったのですが、この写真の真ん中に写っている石を見た時、先日社小学校の築山の中に立っていたあの庭石にちがいないと思いました。写真の前列左から4人目、石碑のすぐ左にいるのが父、藤本豊治です。当時は青年団員として活動していたはずです。写真の背景には学校の校舎のような建物が写っているので、社小学校の校庭に建てられたものだと思われます。

 現在社小学校の築山に庭石のように置かれている石の表面には「紀元二千六百年記・・」とかろうじて読める程度の字が刻まれているのですが、写真の字は非常にはっきりと字が写っています。字を消すかのように削ったのではないかと思われます。高さといい、形といい、写真の記念碑であることはまちがいないでしょう。

 紀元2600年は神武天皇の即位を建国の紀元として数えて昭和15年(1940)にあたるということで、国をあげて奉祝の式典や行事が開催されました。石の側面には建立者等の名前が刻まれているようなのですが、彫りが浅くて判読しにくい状態です。時間があればまた朝のウォーキングで調べてみたいと思います。

 それにしても令旨塔、紀元2600年記念の石が今も小学校の庭石として置かれていたこと、そして、それらが青年団員だった父親達、先人と大いに関係があったことに不思議な縁を感じます。