ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和21年-兵役届の裏紙で乳幼児体力検査の通知

 敗戦後間もない昭和21年(1946)5月25日、社町長から各区長宛に「乳幼児体力検査施行ノ件」の通知が出されています。
 この通知はA6判の大きさで、裏紙に印刷されています。その裏紙は「兵役ニ関スル届」の様式で、陸軍防衛召集規則第十一條第二項の定めに従って神戸聯隊区司令官宛に届け出を行うようになっています。赤鉛筆で斜線が引かれ、裏紙であることが示されていますが、当時は物資不足で紙もなかったのでしょう。
 表の通知文は次の通りです。


昭和二十一年五月二十五日
               社町
各区長殿

     乳幼児体力検査施行ノ件

昭和二十一年度乳幼児体力検査ヲ左記ニ依リ施行可致ニ付貴部内該当者ニ対シ伝言相煩度此段及通知候也

          記

一、該当者   自昭和十九年四月一日
        至昭和二十一年三月三十一日 生レノ日

二、施行場所  社区公会堂

三、日 時   五月三十日{午前九時ヨリ  山国、松尾、出水
               午後一時ヨリ  社

        〃月三十一日{午前九時ヨリ 田中、鳥居、貝原、野村
                午後一時ヨリ 西垂水、窪田、家原、上中、梶原、喜田