ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

郷土兵士-遺骨の凱旋①

 昭和12年(1937)11月、社町長から町会議員、区長、軍事扶助委員宛てに「戦傷死者通報ノ件」が発信されています。この通知から、遺骨出迎え、町葬執行へと続きます。その一連の動きが当時の社区事務所の「軍事関係 往復文書綴」に綴じられています。
 当時のことをご存知の方もすでに相当な高齢になっておられるなか、郷土から出征し遠く異郷で戦死された兵士をどのように迎えたのかをこうした一連の文書で記録しておくことが必要だと思います。
 今日は、その通知を紹介します。 

 昭和十二年十一月十九日
          社町
町会議員
区長       殿
軍事扶助委員

 戦傷死者通報ノ件

本町内左記勇士十一月八日名誉の戦傷死を遂げられ候由補充隊長より通報に接し候条謹しんでお弔い申上げ候共にお通知申上候

  記

 山国 宮野治良八 四男
   予備役歩兵一等兵(森本部隊)  宮野幸重氏