ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

朝光寺の鐘楼-鎌倉時代の優美な姿


 朝光寺の国宝本堂の脇に鐘楼があります。この鐘楼は国の重要文化財に指定されており(昭和29年)、鎌倉時代末期の建築様式を伝える貴重な建造物だということです。
 その姿が何ともいえず上品な感じを受けるのは、屋根の曲線、下層部の袴の曲線、そして、上層部がぐっと引き締まった形になっているせいではないかと思います。私はこの上品さというか、優美な姿が好きで、鐘楼を見るときの自分の基準になってしまっています。いつ見ても見とれてしまう鐘楼ですが、この新緑の季節はまた格別ではないでしょうか。鬼踊りは終わりましたが、静寂に包まれた境内でさまざまな角度からこの鐘楼の優美な姿を鑑賞してみるのもいいのではないでしょうか。