
加東市畑の朝光寺の本堂は室町時代初期の和洋と唐様の折衷様式を代表する建築として国宝に指定されています(昭和29年)。いつも、その堂々たる存在感に圧倒されますが、5月5日の大般若経転読法要・鬼踊り法会の日には、檀家女性による御詠歌、転読法要のようすを堂内で見ることができます。外のまぶしい光と新緑が開けはなたれた堂の扉から薄暗い堂内の床に映えています。
ふと外を見ると、本堂の東の鐘楼(国の重要文化財)が額縁にはまった写真のように目に飛び込んできました。いつもは地面から見上げる鐘楼ですが、本堂の高い床、しかも堂内からの眺めもいいなあ、と感じました。