ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和16年-政府米払下げで配給

 昭和16年(1941)、政府米の払い下げがあり、購入希望者の取り纏めに関する通知が信用購買組合から各区長に出されています。今の豊かな食生活からは考えられない戦時下の厳しい生活を知ることができます。私達の父母はこうした時代を乗り切ってきたのだということをあらためてかみしめています。



               昭和十六年三月一日
               社信用購買販売利用組合

各区長殿

拝啓春寒料峭ノ候愈々御清祥ノ条奉賀候陳者先般政府米ノ払下ケヲ受ケ居リ候ニ付此際配合致度候ニ付テハ御手数相掛ケ甚恐縮ニ存候得共左ノ条件ニ街頭スル為ニシテ購入希望者御取纏メノ上本月六日迠ニ御申込相成度候尚配給量目ハ希望者ノ数ニヨリ増減致スベキニヨリ予メ申上兼候間其邊御伝ヘ置ヒ下度候
追テ右期日迠ニ御申込ナキ向ハ希望者無キ者トシテ処理可致ニ付御招致被下度候

  キ

一当町民ニシテ稲作ヲナサザル方
一仝上ニシテ貸田ヲ有セザル方
一家族数付記セラレタシ

社区ハ隣保組每ニ代表者ヲ定メ御取纏メ戸数人員合計サレ度願上候