昭和18年(1943)4月、配給制度の下、精肉の配給についての通知が当時の社町社区の文書綴りに綴じられています。社町長から各区長宛てに出された通知には、「誠に少量」「配給も困難」という文言があり、その割当量は4戸強に50匁となっています。1匁は3.75グラムで計算すると、50匁は187.5グラム。割当を社区に当てはめてみますと、当時の戸数は560戸、割当枚数は135枚です。西垂水部落の割当を見ると、25戸、6枚、300匁の配給となっています。
NHK朝の連ドラ「ごちそうさん」でも戦時中の配給のようすが描かれていましたが、こうした文書を読んでいると、あらためて厳しい時代だったことが伝わってきます。通知は次の通りです。
昭和十八年四月二十日
社町長 合田常蔵
各区長殿
四月分第二回精肉割当ノ件
四月分第二回配給トシテ精肉ノ割当有之候モ誠ニ少量ニシテ隣保配給モ困難カト存ジ候ヘ共従前通リ指定所ニ於テ購入ノ上隣保配給ヲ被下度割当基本四戸強ニ対シ五十匁券一枚宛ノ割合