ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

明治時代の教育ー尋常小学校の修身書より

 

 11月3日は「文化の日」。戦後の昭和23年に祝日法で定められた国民の祝日の一つで、「自由と平和を愛し、文化をすすめる」日とされています。敗戦後の占領下、新憲法の下に定められた新しい国民の祝日の一つでした。

 戦前、この日は「明治節」でした。明治天皇の誕生日で、明治時代は「天長節」として、そして、昭和時代になって「明治節」となり、明治天皇の遺徳を偲び、明治時代を追慕する日とされたのでした。

 「文化の日」となってもう75年が経ち、この日に明治節明治天皇の誕生日を思い浮かべる人は少ないのかもしれません。しかし、明治維新によって近代日本国家を建設した明治の時代に生きた先人に思いを馳せ、感謝し、学ぶことは大切なことだと思います。その明治時代を築かれた明治天皇の誕生日である11月3日。国旗を揚げ、お祝いをしたいと思います。

 手許にある明治26年発行の「日本修身書巻四」(尋常小学生徒用)の第十六課は「皇恩」。三年間の税を免除し、ようやく民のかまどから立ちのぼる烟りをご覧になった仁徳天皇が「朕已に富めり」と悦ばれたエピソードが書かれています。竹田恒泰さんがTV番組でよく紹介される話です。

 この修身教科書は、知人の先祖が社尋常小学校三年生で使っていたものです。文化の日にもう一度読んでみたいと思います。