ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

「はにわ」の魅力ー東京国立博物館で特別展最終日

 

 

 8日(日)、日帰りで上京しました。会議は午後だったので、早い時間帯の新幹線に乗り、午前中に上野の東京国立博物館で開催されていた特別展「はにわ HANIWA!」を鑑賞しました。最終日、日曜、好天が重なり、11時に着いて入館まで60分待ちの行列に並びました。老若男女、考古学ファンが多い日本ならではと思いましたが、列の中には外国人の姿も多く見られました。館内の混雑をさけるために約60人ずつの入館が行われ、ヘビのようにくねった列は、少しずつ、少しずつ前進し、45分で入館でき、ほっとしました。
 館内は人の波で、展示されている数々のはにわをゆっくり鑑賞する余裕はありませんでしたが、中学社会科の教員として生徒に模型や写真などを示しながら、古墳と埴輪を教えていた経験もあって、じっくり見たい埴輪の前では、時間をかけて見ることができました。とにかく、本物、実物の持つ迫力はもの凄く、一気にその埴輪が作られた時代へ、そして製作者の思いへ一気に引きこまれてしまいました。
 円筒埴輪、人物埴輪、家型埴輪、武人埴輪、舟型埴輪、動物埴輪などなど、その大胆な造形、表情は実に豊かで時空を超えて見る者に語りかけてくるようでした。こんな大きなものだったんだなあ、という驚きがありました。
 神戸の五色塚古墳(復元)の写真が壁一面に掲げられていましたが、当時勤務していた兵庫教育大学附属中学校の郷土史クラブの生徒を連れて見学した40年余り前の感動が蘇ってきました。小野市の弥生時代の遺跡発掘現場にまだ小さかったわが家の子どもを連れて行き、土器や小さな動物の像の実物を見せた時のことも思い出しました。「はにわ」の世界を満喫することができましたが、解説本やグッズを買う時間的余裕がなく、博物館をあとにしたのが残念でした。しかし、写真撮影がOKだったことがラッキーでした。何点か紹介します。