

26日(日)の午後、加東市の社公民館で「やしろ歴史民俗研究会」の研究会が行われました。
テーマは「木梨神社(こなしじんじゃ)について」。宮司の廣畑孝行さんが木梨神社の由緒や神社にまつわる民話などについて話されました。
木梨神社は加東市藤田にある古い歴史をもつ神社ですが。創建は延喜22年(西暦922年)と伝えられています。古い棟札には応永32年(1425)の記録が残っています。
木梨神社の名は、木梨軽太子(こなしかるのみこ)が神前に幣帛をささげたという因縁で社号を木梨神社と呼ぶようになった、と伝えられています。
木梨神社は、聖九社大明神(ひじりくしゃだいみょうじん)と呼ばれたことがあり、御祭神として、八十枉津日神(やそまがつみのかみ)が祀られています。この神様をまつっている神社は全国で7社しかなく、その中で主祭神として祀られているのは木梨神社ともう1社のみということでした。
廣畑宮司は木梨神社のある藤田地区に伝わる「多田池の大蛇」伝説についても話をされました。多田池は、木梨神社のあたりから、藤田地区の集落の東端をなぞり、南の台地につながる大きな谷をせき止めるものだった、ということです。
神社には、池の木の樋の一部や大蛇を退治した藤田三郎太夫行安という武士が射た矢の鉄製の鏃などが宝物として伝わっています。
この歴史ブログでは、多田池伝説について紹介していますので検索してみてください。