ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

戦前の青年団の機関誌 昭和14年2月号『青年』目次

 

 一昨日紹介した戦前の青年団員向けの機関誌『青年』昭和14年2月号の目次を紹介します。
 230頁の内容を見ると、対談や座談会、前線部隊から銃後の青年への軍人の言葉、青年に聞かせたい話、時事問題、青年団の活動、小説など盛り沢山の内容になっています。国防や国家発展という社会の目標実現に対する、青年団員への期待、使命感の高揚といった編集目的がよく伝わってきます。
 古い雑誌、戦前という時代から、遠い過去のように思ってしまいますが、85年前ですから、当時この機関誌を胸を躍らせ、目を輝かせて読んでいたであろう青少年の中には今もご存命の方もあると思うと、近い過去だったんだとも思います。サトウ・ハチロー林房雄の名は、学生時代に読んだ本の著者でもあるし、田中光顕、金子堅太郎の名前も、歴史上の人物として知っていますが、当時は生きて語っていた、ということに実在感を感じました。